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132話 ページ13
ﾄｵﾙ｢あら！Aちゃんに、朔間くんじゃなぁい！｣
closedの看板もお構い無しに扉を叩く。朔間くんは、もはや常連のように入店した。
会社を辞めてからあまり来なくなったカフェ『Air』。久々のトオル氏の笑顔は、いつもと全く変わらなかった。
ﾄｵﾙ｢も〜。最近こなかったから、飽きられちゃったのかと思ったわぁ？それに、他のお客様も、あのOLさんはどこって騒いでたのよ！Aちゃんのビジネス話はいいオカズになるのよねぇ？｣
貴｢まあ、その、色々ありまして…｣
ﾄｵﾙ｢あら。色々って？｣
貴｢それは…｣
いつもならウソもホントも何もかもつらつらと真実味を帯びて話せるのに、今日は言葉も出やしない。
ステージ上のプレゼンターから言葉を失えば、私は、何をプレゼンしようとしているのだろう。
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作者名：�� | 作成日時：2019年6月8日 23時
