あんスタ【私は、このﾌﾟﾗﾝを提案いたします。】2 (ページ6)

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45話ページ6

貴｢私が何を変えると？｣

鳴上｢え？この学院をよ｣

何を言ってるんだこいつ。と、思っているのは私もこの子も同じようだ。

貴｢私は、Knightsというユニットを、どうすればマイナスを与えずプラスを与えられるのか、という仕事があるだけで、学校の変革に携わって欲しいとは言われていません｣

鳴上｢つまり、汐見さんは学院を変える気はないってことね？｣

貴｢学院を変えることまで求められていませんし、先程、君が言った通り、私には関係の無いことですから｣

ふふ、と笑う鳴上くんはなんだか楽しそうだけれど寂しそうでもあった。

くん、と袖に違和感を覚える。ちらり、と見ると天満くんが上目遣いに私を見ていた。今にも泣きそうな顔。

貴｢…変えたいのであれば、動くべきなのは君たちですよ。動かなかった人間が動かしてこそ、暗いところに光が見えますし、力になりますから。最悪の状況下でも、自分が動かない限り、周囲を動かすことも、全てを変えることも、最後の大きな目標までも達成することはできません｣