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第32話 ページ33
｢おい｣
｢！？｣
宕｢まさか、気づかれないとでも思っていたか？｣
華ちゃんの病室から出てきた人物を待っていたスギは、壁に預けていた背を起こし、腕を組みながらそちらを睨む。
宕｢…あんたが犯人だったなんてね｣
病室扉が開いた。
そこには、自分の足で確かに立ち上がっている、華ちゃんの姿があった。
｢な、！？ど、どうして｣
華｢今朝方、目を覚ましたんだよ。その時、登校中だった宕さんがお見舞いに来てくれててさ｣
宕｢嫌な予感がしてたから目を覚ましたことは医者には伝えずに見張ってたってわけ｣
スギが制服の懐へ手を入れる。そして取り出した何枚かの写真。
手から落とされたそれに写っていたのは、
華｢裏で繋がってたんだね。若｣
若｢っ…！！｣
グリードと笑いながら話すワカ。アヤトと私が会話していた時の夜の写真を盗撮する姿。そして、華ちゃんを閉じ込めた時の写真もあった。
華｢…飛行機の爆発の件｣
若｢…｣
華｢A先輩の席においてあったね。どうして分かったの？グリードは知らないはずだよね？僕達が全国に行ったなんて｣
宕｢内通者がいると踏んでみたら…まさか、君だったとはね｣
若｢…｣
華｢なんとか言ったらどうなの｣
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作者名：�� | 作成日時：2018年4月22日 13時
