第36話 ページ39
貴「…A組は、お化け屋敷か」
気になる彼はなんの仕事をしてるんだろう。
パンフレットで口元を隠しながら窓の外を眺める。
中庭では小さなステージがあり、その上ではアイドルがパフォーマンス中。
ワァアと盛り上がる歓声が、徐々に小さくなっていった。
私の仕事は『遊ぶ』ことじゃなく、『撮る』ことだ。
でも…。
「Aちゃん」
貴「はい?」
名を呼ばれ顔を上げると、そこには、
遊木「暇なら一緒に回らない?」
相変わらず人懐っこい笑顔を浮かべた遊木が立っていた。
貴「でも私、撮影しなきゃだから」
遊木「回りながら撮ればいいよ!その、文化祭とか、初めてでしょ?ハロウィンの時だって、案外楽しんでたみたいだし」
貴「まぁ…」
遊木「行こ!」
手を繋がれ、流されるままに引っ張られる。
貴「わ、ち、ちょっと…!?」
いくらか回って、今度は1年生のクラス。
姫宮「あ!A〜!」
貴「姫宮」
姫宮のクラスはスイーツか。白のシャツに蝶ネクタイと黒のズボン。腰だけの黒いエプロン。
姫宮「ねぇねぇ。食べていくよね?ボク、Aのためなら頑張ってあげる☆でも、今日だけね!」
貴「ほんと?なら、お願いしようかな」
姫宮「うん!任せて!」
姫宮はピョンピョン跳ねるように裏方の方へ姿を消した。その間、他の生徒が私たちを席へ案内してくれた。
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カグサ(プロフ) - 羽風先輩の執事服とか私得すぎてもうほんとに無理です(語彙力)連コメ失礼いたしました! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
顥(プロフ) - カグサさん» ありがとうございます。頑張ります! (2017年12月27日 20時) (レス) id: 09070ac26a (このIDを非表示/違反報告)
カグサ(プロフ) - 1話から一気に読まさせていただきました!とても素敵な作品だなって思いました。更新頑張ってください。応援してます。 (2017年12月27日 20時) (レス) id: 754d74c58c (このIDを非表示/違反報告)
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