第98話 ページ21
貴｢よし。みんな、準備はいい？｣
グラウンドに設備された特別ステージには、たくさんの観客が集まっている。
貴｢よっしゃ行くぞ｣
天に手を掲げ、中指と親指を合わさる。
貴｢イッツ、ショータイム！！｣
綺麗に指が鳴り、音楽が流れていく。
ステージまでの道は真っ直ぐに開け、先頭に月永。続いてあたしと瀬名が、朔間弟と鳴上、最後に末っ子の朱桜が渡る。
テープで止められているだけだが、無理やり手を伸ばしてきたりする者はいない。
瀬名(まさか、本当に騒動起こす奴らがいないなんてね)
無事にステージ立つ。定位置に配置。
ヘッドセットが取れないように適度に手を当てながら、パートごとに歌い、ゆったりとしたダンスから激しさを増すダンスに。
テンポのいい踊りができるのは、踊りやすい衣装のおかげだ。オマケに、天気のいい日、汗を吸収しやすい素材で作ってもらった。＋紫外線もはじくスグレモノだ。
比較的に安価で、簡単に手に入りやすい。だから大量生産して、3Ａで販売してたんだよね☆
そう。だから、お客さんの殆どは、Knightsオリジナルパーカーを着用してくれている。
同じ場所に立てなくても、対等に、同じ時間を分け合って一体感を作る。
貴｢あっ｣
月永に駆け寄って肩を組む。歓声が上がった、月永の視線があたしを見る。指をさした方に、視線を促す。
月永｢っ｣
泣いている前列の女の子。団扇には、『おかえり』の文字。他にも、『大好き』や『ピースして』などのファンサ願望。
貴｢ほら、せーのっ｣
｢｢うっちゅ〜☆｣｣
二曲目は、君たちの舞台だ。
伝えて欲しい。Knightsの、再戦の曲。
打ち負かされた王の、復活を待ち望んだ
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作者名：�� | 作成日時：2017年7月25日 10時
