あんスタ【もう1人の転校生】5 (ページ40)

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第77話ページ40

やっぱり青井が来たのはバレてしまい、あたしたちはすぐさま職員室へ呼び出しをくらった。

椚｢全く！何を勝手な真似しているんですか！？｣

正座させられて足痛い。つか、なんで青井だけは、椅子に座ってんだよ！

椚｢いくら有名なアイドルだからと言って、許可なく学院内へ入れるなんて……反省文200枚！｣

貴｢鬼畜だ！｣

青井｢ふふっ｣

笑った青井に、椚は不服ながら敬語でなぜ笑うんですか？と問う。青井は目に溜まった涙を細い指で拭いながら、答えた。

青井｢だ、だってぇ…あははっ…だっ、だって、前はA先輩を怒る人、誰もいなかったし…逆らう人もいなかったし♪｣

そんなに面白かったのか、青井はまだ、笑っている。椚は呆れたように溜息をつき、青井に向き直った。

椚｢それで、あなたはどうして学院に来たんですか？｣

青井｢…今度、KnightsとRa*bitsが共同出演するでしょう？それに、A先輩も出るんですよね？｣

貴｢予定ではね｣

青井｢実は、その仕事は無くなりました｣

突然の言葉に椚ちゃんは何も言えず、表情を変える。

｢どういう事だ？｣

いきなり扉が開いた。立っていたのは月永だ。それに、瀬名…の二人だけか。

月永は額に青い線を浮かべながらズカズカと入り込み、青井の胸ぐらを掴んだ。

月永｢どういう事だ！！Aだって、渋々依頼を受けてくれたんだぞ！そのために、俺達は、たくさん練習してきたんだぞ！なずだって……一生懸命、頑張ってきたんだぞ…！！！！なのに…｣

青井｢すみません。でも、理由がちゃんとあるんです。A先輩にはお話しました｣

視線があたしに向いた。いや、元々からこういう計画(･･････)だったのだ。

貴｢昨日、あたしが突然レッスン室から出たの、覚えてるよね？｣

瀬名｢今でも、ちょ～腹痛いけどねぇ？｣

瀬名にはとても悪いことをしたと思っている。ごめんと一言付け加え、あたしは話を続けた。

貴｢あの後、OXが襲われそうになっていた青井を助けてうちに連れてきたの。で、青井を襲おうとしたのが、KnightsとRa*bits(あんたたち)に仕事を持ち込んできたプロデューサーなんだよ｣

青井が微かに震えている。月永と瀬名は絶句して、少女を見た。