あんスタ【もう1人の転校生】5 (ページ18)

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第56話ページ18

羽風｢あー…最下位か～｣

銃を扱うゲームをしていた羽風たちの勝負は終わり、メンバーの額に薄らと浮かぶ汗をそれぞれ拭う。

天祥院｢ふふ…☆楽しかったよ｣

守沢｢わっはっは☆やはり、皆で来ると楽しいな！｣

瀬名｢あーもぅ！守沢に負けるとか、チョ～うざぁいんだけど！｣

斎宮｢勝負なのだから仕方ないのだよ｣

羽風｢そうだよね～？あっ！あんずちゃん、喉乾いたりしてない？｣

守沢｢確かに渇いたな！｣

羽風｢もりっちには聞いてないよ～？｣

眉を寄せる羽風を他所に、瀬名が守沢の意見に同意。折角だから、買いに行こう。と、決まった。

｢はっ、はぁ｣

後ろから走ってきた人物が、斎宮にぶつかり倒れそうになった斎宮をあんずちゃんが支える。

｢…｣

瀬名｢あれ、あんたは｣

薄暗闇から浮かんだその顔は、見知った顔によく似ている。

斎宮｢Aの弟ではないか？｣

羽風｢え？ちょっと、なんで斎宮くん知ってるの？｣

守｢…(* . .)))｣

急いでいるのか、ソワソワと身体が動いている。気づいた瀬名が、どうかしたのかと疑問を口にした。

守はスマホを取り出し、文字を打っていく。

〔少し用事です。すみません、先を通ります。〕

会釈して、守は無理矢理、瀬名たちの間を割って通った。その様子に不審を抱いた守沢が追う。

心配になった瀬名がそれを追い、面白そうだからと羽風と天祥院も向かう。

残された斎宮とあんずちゃんは、目を合わせて、致し方ないと、追いかけた。