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第50話 ページ12
瀬名｢だから俺は何も…｣
康斗｢関係なくは無いよ。この子はね、ミウラって名前の犬なんだけど…AとAの親友の子以外には懐かないんだ｣
瀬名｢ふ〜ん｣
康斗｢コイツが、心を許した…。君、本当にイイコなんだね｣
見たことのない優しい微笑みだった。来た時は、警戒心と殺気剥き出しだったのに。
康斗｢でも勘違いしないでよ？Aに危害を加えるものは、全部敵だ☆｣
瀬名(やっぱり、無理)
ゲンナリとした瀬名の元へ戻ったあたしは、眉を寄せて兄貴と無理やり瀬名を剥がす。
瀬名｢あれ、あのワンコはいいの？｣
貴｢え？あー、うん。勝手に寝るよ｣
ノソノソと起き上がり、再びリビングの隅で伏せた。あそこが、お気に入りの場所なのだ。
あたしたちは２階へ行き、瀬名を弟の部屋まで案内する。
貴｢あたしは隣の部屋にいるから！なんかあったら、呼んでね〜☆｣
廊下に取り残された男２人は、顔を見つめ合わせ、会釈した。
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作者名：�� | 作成日時：2017年5月28日 22時
