30話 ページ31
退屈で意味のわからない授業を終えて、皆が待ち望んでいた、お昼を告げるチャイムがなった。
私は、話しかけてくれた子の方に目を向けると目を細めて優しく微笑みかけてくれた。
そして3人は教室を出ていく。
私は少しワクワクしながら彼女達の背中を追いかけて行った。
ーーーーー
学校の校舎裏にはたくさんの草がお生い茂っていた。
だけど決して放置されているようなものではなく、しっかりと人の手が加えられていてキレイに整っていた。
女1「これでやっとゆっくり話せるね〜」
朝と変わらずニコニコ笑顔で話しかけてくれる。
その笑顔に安心するも、3人のうち1人しかいないのが気にかかった。
私が教室を出る時には3人いたのに…
私が話そうと1歩足を進めると、頭から背中にかけて大きな衝撃が走った。
何が起こったのかわからず、その衝撃に倒れはしなかったものの前によろめいてしまう。
身体の体温が奪われていく事だけは確かに感じた。
何事かと思い後ろを振り向くと、そこには話しかけてくれた3人のうちの1人がバケツを片手に立っていた。
ああ、水をかけられたんだなと今更ながら気づく。
私が何も言えずにいると、その奥から最後の1人がやって来た。
女3「お待たせー！」
女1「遅いよ〜」
そんな会話をかわす3人目の女の子はたくさんのバスケットボールが入ったカゴをカラカラと音を立てて持ってきた。
頭のどこかで「逃げろ」という声が聞こえてくる。
頭では分かっていても身体が追いつかない。
じわじわと冷たさが体を支配していく。
恐怖がふつふつと心の奥底から湧き上がってくる。
女1「あんたがころんくん達に近づくから悪いのよ。」
そう言って目を釣りあげて笑う彼女達の手にはそれぞれボールが持たれている。
まるで映画のスローモーションのようにボールが私めがけて飛んでくる。
やっと身体が動くようになった時には、もう遅かった。
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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (
レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです！ 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…？ (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あうら | 作成日時：2018年10月14日 23時
