2話 ページ3
やっとの想いで学校につき、そっと教室のドアを開ける。
クラスの人の反応を見ると、あまり仲のいい友達はいないみたいだ。
…まぁ、そりゃそうだ
私は1人席に着いてカバンを開ける。
中には恐らく昨日の私が準備したであろう教科書やノートが入っていた。
そして1冊、薄いピンクの日記のようなものが入っているのを見つけた。
その日記をそっと開くと、それぞれの日付やその日おきた出来事が書いてあった。
1番新しいページには昨日の日付と出来事が小さな字で書いてある。
『今日は教科書を忘れてしまった。昨日の私が入れるのを忘れたんだと思う。絶対に入れ忘れないようにね、今日の私。
教科書を忘れた時は、隣の席のころんくんが貸してくれた。俺は寝るからって言って教科書1冊貸してくれた。これを見た明日の私はお礼を言ってね。』
そして、最後に
『この日記は寝る前に必ず書くこと。書かなければ明日の私はいなくなります。』
この日記は1日1日の私が、明日の私のために書いているものだ。
私はチラッと右隣の席を見る。
左隣は女の子が座ってるから、昨日教科書を貸してくれたのは右隣のころんくんだ。
その席はまだ空いている。
ころんくんって、どんな顔の人だっけ?
私はそっと名簿を開く。
…あ、この人だ。
クリっとした目をしてる少し青がかった色の髪。
顔立ちが整ってるなと思うのと同時に、やんちゃな感じがするなと思った。
とりあえず、来たら昨日のお礼をしよう。
そして、何かあったら明日の私に伝えるんだ。
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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時