検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:460,581 hit

3話 ページ4

あの後結局、ころんくんが来たのは朝の先生の話の途中だった。



先生の話が終わった後に言おうと思ったが、先生に資料を職員室に持っていくように言われてしまった。






記憶の事を知っているから、学校で迷わないようにするための先生なりの配慮だろう。





席が隣とはいえ、話したことがないから親しいわけでもない。






いや、話したことはあるだろうけど私の中では一言も話していない。







人に話しかけるのって勇気いるな…






おまけに異性。








私はそう思いながら教卓の上に重なっている資料を持ち上げた。







…重っ








見た目でちょっと多いなーとは感じていたけど、これは見た目以上の重さだ。








フラフラと歩きながら教室を出る。








…職員室ってどこだろう








初めて来たも同然の場所で、いきなり指定された場所へ行けと言われても無理だろう。






重さに手をプルプルと震わせながら適当に廊下を歩いていく。






職員室って下かな…階段降りるのかな…







どうしようか迷っていると、後ろから声が聞こえた。







?「大神さん」








声のした方を振り向くとそこにはころんくんが立っていた







こ「教室で今にも落としそうだったから追いかけてきちゃったw」









そう言って笑うころんくんは私の手の上から半分以上の資料を持っていった。








こ「これどこに持っていくの?」







「え、えっと…あの」








こ「ん?」









「職員室って、どこですか…」









ころんくんは目を丸くする。









そりゃあ、もう1年以上この学校に通っているのに職員室の場所すらわからないのは誰だって驚くだろう









こ「え!?待ってwわかんないの?w」









「は、はい…」









ころんくんはブッと吹き出すように笑う








こ「ヤバすぎだろw2階だよ!一個下!」









そう言ってころんくんは歩き出す。









私もその後を追うように歩き出した。









思っていた通り、少しチャラそうだ。

4話→←2話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (224 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
582人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , ころん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。