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21話 ページ22

ころんside


部屋でメンバーの皆とテレビを見ていると、リビングの扉が開いた音と同時に可愛らしい声が聞こえてきた。






そこには髪を少し湿らせて、頬を赤くさせ、少しダボッとした莉犬くんの服を着ている大神さんの姿があった。






…可愛い








多分その場にいた全員が同じ事を思っていたと思う。








申し訳なくてドライヤーは使えないと言う彼女の謙虚さにも心臓が音を立てた。









案外普通のことなのかもしれないけど、僕からしたら大神さんがやること全部が可愛く思えてしまう。








僕は大神さんの手を引いて洗面所へ連れていくとドライヤーを持って大神さんの髪に触れた。








少し濡れている髪の毛は、僕の手からサラサラとこぼれ落ちていく。









こういうの…なんて言うんだろう









キューティクル…?









上手く言えないけどそんな感じ。









キレイだな…って思った。









髪を乾かしている間の会話が弾まず、ムズムズしてしまう。









そもそも僕陰キャだし、コミュ障だし。









チラッと鏡を見ると鏡越しに大神さんと目が合った。









大神さんはだんだんと顔を赤くしている。









きっと、だいぶ前から僕は大神さんが好きなんだ。









大神さんと話す前から。









今好きだって言ってもふられるんだろうな。









いや、付き合えたとしても明日には僕の存在すら忘れられてる。









こ「大神さん、顔赤くね?w」









「こ、ころんくんだって赤いじゃん…!」









こ「いや絶対大神さんの方が赤い!」









「そんなことない…!」









ああ、好きだなぁ…









そう、思った。









僕はこんなに嬉しいのに、明日になったら忘れられてるのは少し悲しい気持ちはある。









でも、だからこそ大神さんの今日を幸せにしたい。









欲を言えば僕が。









自分らしくもない考えに恥ずかしさを覚えながらも









君が忘れてしまう分まで









僕は絶対覚えていよう。









そう、心に誓った。

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うい(プロフ) - 凄く「今夜、世界からこの恋が消えても」と似てて小説の発売日と照らし合わせたら主さんの方が先にネタ思いついてて腰抜かしました…めちゃくちゃ面白いです😸💞 (2023年2月21日 2時) (レス) id: ed6dd285e5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち - ころんくんが家に泊めるときになーくんに電話してたときの泊めるの字が止めるになってましたよ 上から目線でごめんなさいm(_ _)m (2022年5月17日 6時) (レス) @page29 id: 2e0541f151 (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - そうです! 一度検索しみて下さい。 (2019年5月5日 11時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)
あうら(プロフ) - 白玉さん» テレビか本とかですかね…? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 5af2deacde (このIDを非表示/違反報告)
白玉 - これ読んだ瞬間「掟上今日子の備忘録」っていうの思いだした (2019年5月4日 20時) (レス) id: 0b503add46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あうら | 作成日時:2018年10月14日 23時

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