ひかりふる【鬼舞辻無惨】

絡みつく過去 ページ31

昔から、虚弱体質だった。




門叶 生和は、平凡な一般家庭の長男として産まれた。


病弱ながらも優しい母親、賢い父親に恵まれ、理想的な家庭で幸せに生活を送っていたのだ。




…………然し、悲劇は突然に襲ってくる。



生「ただいま！
おかあさー………………





おか、あ さん？」



父と共に買い物へ出掛け、家に帰って来ると…



気味の悪い血の匂いが充満している。




父「ただいまー！
お、どうした生和！………………」




死んでいた。


いや、殺されていた。


鬼に。



そこから僕と父さんは、沢山泣いた。




心の整理がついていない僕に気を遣って、父さんは今までのように陽気に接してくれた。




相当、堪えていただろう。







だから、間もなく父さんはおかしくなってしまった。

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