腹立つ ページ17
パ「変だな。京都校がまとまって移動してる…悠仁とバラけた辺りだな。これ京都校全員揃ってないか？」
『うん、揃ってる。私の耳でも全員の足音は向こうに行ってる。………まさか、悠仁を殺すつもり？』
釘「何ソレ！！意味分かんない！！」
狗「こんぶ」
パ「確かにそこまでの敵意は感じなかったがありゃ悠仁生存サプライズの前だろ。楽巌寺学長の指示なら全然あり得る」
『…ミーティングの時におそらく指示を出された。虎杖悠仁を殺せ……アレは宿儺の器だ、殺しても問題は無い…ってね』
釘「他人の指図で人を殺すような腑抜けの集まりなの？京都校は」
パ「認識が違うんだよ。一年には悠仁と過ごした日常がある。俺達もさっき分かった、ありゃ善人。術師には珍しい根明だ」
『だけど…悠仁を知らない人達からしたら宿儺の器なんて恐怖の対象でしかない』
パ「あぁ。…呪いを祓うのと感覚的にはそう変わらん。ただでさえ術師っつーのはその辺の境界ボケやすいからなぁ」
『……どんどん近づいていってる。早くしよう』
パ「そうだな。俺と野薔薇は戻って悠仁の安否を確認する。棘とAはこのまま呪霊狩りを続けてくれ」
『……あ？？？？』
パ「ｳﾜｺﾜ」
狗「おかか」
パ「オマエらも悠仁が心配なのは分かるよ。でも俺の妄想が正しければ京都校がやろうとしてんのは団体戦のゴタゴタに乗じた悠仁暗殺。団体戦が終われば暗殺もなしだろ」
『……確かにね』
狗「しゃけ」
パ「真希のこともある。悠仁は殺させないし団体戦にも勝つぞ」
釘「当然」
パ「つーことで分かれて」
『でも私は行くよ。先に』
パ「んな！？」
『私が高速で行って京都校をバラけさせる。なるべく真希達の方、パンダ達の方で分けて乱してくる。仕事が終わったら悠仁の邪魔はせずにすぐに棘の方に行くよ』
釘「でも」
『腹立つんだよね……知らないところで大切な仲間がずーっと狙われてるの。…………良いよね、パンダ』
パ「ハイハイ…聞く気ねーじゃん、その目」
『ふふ、ありがと！まぁ、大丈夫だよ。私の役割であるこの耳を使って呪霊の居場所をつきとめてバンバン倒してくっていうサイクルは壊さない。すぐに終わらせてくる』
ダンッ！！！！！！！！！！
パ「ハァ〜カッコイイこと言うねぇ、アイツは」
釘「イケメン…」
狗「しゃけ！」
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作者名：チーズパン | 作成日時：2021年1月11日 21時
