18.愛してる ページ19
「お前がそこまで考え込むなんて珍しいな。何かあったのか？」
「実は…ファナに友達がいたんだ」
「？ファナだって友達の1人や2人ぐらいいるだろ」
ジャミルの言葉にそう返すが当たり前の事を返されまた考え込む。別にファナに友達がいることぐらいなんとも思わない。
悩んでいるのはそれを"どうやって上手く使うか"だ。
「それよりまた新しいのが届いたぞ。送り主はこの前薔薇の王国で商談をした奴だ」
「物は何だ？」
そう聞くとジャミルが何やら持ってきた。持ってきたのは花や鳥などの彫刻が施され宝石などが散りばめられたアクセサリーボックス。中を開けるとチョーカーが1つ置いてあった。
白地に金色の刺繍が施されてあり、小ぶりのルビーが散りばめられてあり中央には一段と大きなルビーが付けられている。
「チョーカー…どうやらカリムじゃなく奥様に当てられたものらしいな」
ジャミルはそう言って苦笑してたが俺は嫡妻や側室の奴にこれを渡す気は無かった。
アクセサリーボックスを閉じ机の端に寄せる。どうせなら自分で選びたかったが、今はまだいいだろう。
その時ドアが控えめにノックされた。
「いいぞ」
「し失礼します…」
今にも消え入りそうな声で入ってきたのはブランドの髪に淡いピンクの目を持った侍女。こいつには見覚えがある。本当につい最近見たからな。
「あ！お前ファナの友達だろ？どうした？」
にこにこ笑ってそう聞けばそいつは数秒ぽかんとした後口を開いた。
「先程、ナイトレイブンカレッジから連絡がございました」
「「！！」」
ナイトレイブンカレッジから…懐かしいな。
「内容は？」
「8月末に親しかった方々を集めて同窓会を開くそうです」
「…こんな時期に同窓会って…」
ジャミルが呆れるのも無理はない。8月末といえば毎年仕事が多くなる時期だ。9月になるとエレメンタリースクールやミドルスクールなどの入学式がある。
俺らはそれに向けて準備をしなければならない。
「分かった。日にちが決まり次第ナイトレイブンカレッジには連絡する。ありがとな！下がっていいぞ」
侍女が出て行ったのを確認しジャミルに問いかける。
「いつ空いてる」
「18日24日30日。この3つは一日中空いてる。15日と22日は午前中だけだな。午後から空いてる日はない」
「出来れば3つのうちにしたいけど、みんな日にち合うかな…」
これまた面倒くさい課題が来たな。
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りりあ(プロフ) - ファナ様、初めまして。コメント失礼致します！私自身重い愛情が好きなので、いつも楽しく読ませて頂いております。今後の奥様方との関わりも二人の関係もどう発展していくのか今からとても楽しみです！無理のない範囲で更新の方頑張って下さい！応援しております！ (2020年10月18日 2時) (
レス) id: ead223a600 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ - え、え、なにこれ好きです頑張って下さい!! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 8ec6a17ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ファナ(プロフ) - しのぶ様ああああさん» 私はえちえち大好き人間なのでこれからもえちえちシーンでます( ^ω^ ) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 9cecc5311f (このIDを非表示/違反報告)
ファナ(プロフ) - 青い夕日さん» うわぁぁあああありがとうございますッッッ！！！ (2020年9月7日 23時) (レス) id: 9cecc5311f (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ様ああああ(プロフ) - 全裸待機() (2020年9月2日 16時) (レス) id: 1793c12bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファナ | 作成日時：2020年8月12日 2時
