15.愛さない ページ16
ブランケットから顔を覗かせカリム様を見る。
カリム様は相変わらずニコニコ笑っていた。
「どうだ?気持ち良かったか?」
『え…っと……』
どう答えていいか迷い言葉を探す。
失礼にならない程度の本当の言葉を。それに見兼ねたカリム様は「遠慮せずに言っていいんだぞ?」と言ってくださった。
『……少し…痛かったです…』
私の言葉にカリム様は眉を下げる。
「ごめんな、初めてだったのに。今日はジャミルに言われた通り優しくするよ」
『きょ、今日もするんですか?』
返された言葉に驚き質問を投げかけるとキョトンとした顔で見つめられ戸惑う。
「当たり前だろ?俺はファナがいいんだ」
『でも』
「でもじゃない。
安心しろ。避妊はするしなるべく負担はかけないようにするから」
安心出来ないのだが。昨日、というか今日の行為を見るからにカリム様は楽しくなると自分のペースで進めてしまう。それに一回一回が長い。
最初に優しくすると言っておきながら今はこのザマだ。ベッドから起き上がることすら出来ない。
『本当に約束してくれますか?』
「あぁ」
『本当に大丈夫ですか?』
「おう!大丈夫だ」
『……なら…分かりました』
私の言葉にカリム様は嬉しそうに顔を寄せてくる。
そして首筋にキスを落とした。
「じゃあファナ。今日の夜から毎晩俺の元に来い。いいな?」
『毎晩!?』
「いいな?」
『わ分か、りました…』
私の返事を聞くとカリム様は立ち上がり着替えを持ってお風呂に入ろうとしていた。
私はというとベッドに突っ伏したまま動けない。
「どうした?」
『その、腰が…』
投げかけられた呼びかけに応えると、カリム様は苦笑して近くに来てくれた。
そして私の上半身を起こそうとしてくれたのだが腰が痛すぎて起き上がれない。
『無理、無理です!』
「そんなに痛いか〜?いつもよりは優しくしたつもりなんだけどな〜」
『奥様方とは経験が違うんです』
「あーだからか。優しくしてもこんなに痛がるの。キスしただけでイきそうだったもんなあ〜」
ニヤニヤとして言われた言葉に顔が熱くなる。
自分だけ真っ赤になっているのが気に入らずに反発してしまう。
『そんなことありません!私だってキスの一つぐらい、「だったら試すか?」
そう言われ抵抗する間もないまま、初めてと同じように深いキスをされた。
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りりあ(プロフ) - ファナ様、初めまして。コメント失礼致します!私自身重い愛情が好きなので、いつも楽しく読ませて頂いております。今後の奥様方との関わりも二人の関係もどう発展していくのか今からとても楽しみです!無理のない範囲で更新の方頑張って下さい!応援しております! (2020年10月18日 2時) (レス) id: ead223a600 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーすけ - え、え、なにこれ好きです頑張って下さい!! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 8ec6a17ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ファナ(プロフ) - しのぶ様ああああさん» 私はえちえち大好き人間なのでこれからもえちえちシーンでます( ^ω^ ) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 9cecc5311f (このIDを非表示/違反報告)
ファナ(プロフ) - 青い夕日さん» うわぁぁあああありがとうございますッッッ!!! (2020年9月7日 23時) (レス) id: 9cecc5311f (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ様ああああ(プロフ) - 全裸待機() (2020年9月2日 16時) (レス) id: 1793c12bd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ファナ | 作成日時:2020年8月12日 2時