11・若 ページ11
「タケミチくん!!」
大寿くんに殴られる東卍の壱番隊隊長。
そして腕を回してナイフを翳し逃げないようにした女の子は彼の
「いい加減にしなよ!!」
投げつけるようにそう言い暴れる女の子。ナイフ翳されてんのにパワフルだな。
「ダメだよヒナ!」
「柚葉ちゃん…」
「
「…っでも、黙って見てられないよ!!」
分かってねぇな。この子。
『柚葉の言う通り。ここは黙って見てた方が良いよ、ヒナチャン』
後ろから囁くように言えば、女の子、基ヒナチャンが目だけをこちらに向けた。
「どうして、あなたはあの人達と同じ事をするんですか!?あのままだとタケミチくんが…」
『うっっるさい。どうしてって私が黒龍に入ってるからに決まってるでしょ』
まだ何か言いたげに口を開こうとする彼女の口をナイフを持っていた手で押さえつける。
『あんた、本当に黙ってな。死にたくなきゃアイツらの気ぃ立てる事すんな』
ヒナチャンが目を見開く。柚葉は下唇を噛み俯いていた。
『お』
目線をヒナチャンから前に向ける。
若が、珍しく大寿くんに意見を言った。しかも東卍を抜けて
「だからタケミっちを離せ!交換条件だ!!」
若に向けられる大寿くんの冷めた目。
大寿くんはニヤリと笑うと、既に意識のない壱番隊隊長を解放した。
「A、ヒナから離れな」
壱番隊隊長に駆け寄る若。睨みつける様に私を見る柚葉に肩を竦める。
「早く」
溜息を1つ吐き、ナイフを折り畳み左ポケットに入れヒナチャンから離れる。
壱番隊隊長同様、解放されたヒナチャンに柚葉が駆け寄った。
「A」
『あ?』
「帰るぞ」
『え、早くない?』
青宗の言葉に首を傾げる。私今日大寿くんと一緒にコンビニ行っただけだけど。
「厳密に言えばお前とココだけだ」
『なんで?青宗は?』
「俺は集会があるから」
そう返す青宗に頭はますます「??」で埋めつくされる。青宗は特攻隊長だし、ココも親衛隊長。それに私は総長補佐だ。集会には参加しないと行けない筈。
まあ、でも。
『早く帰れるならいっか』
「仕事放棄」
『うっさい』
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沙羅楓(プロフ) - とってもこのお話好きなんですけど、もう更新しませんか?更新してもらえたら嬉しいです!! (2021年9月6日 21時) (レス) id: 00281eed20 (このIDを非表示/違反報告)
ファナ(プロフ) - 蛙パーカーさん» 了解ですー!高確率でピンクシーン出す人間なので気を付けます( ˙-˙ ) (2021年8月3日 18時) (レス) id: 9cecc5311f (このIDを非表示/違反報告)
蛙パーカー - もし、ピンクシーン有るんだったら、目次の所に※じとかのマークお願いしたいっす!これからも応援してますっす! (2021年8月3日 15時) (レス) id: b75236f17d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ファナ | 作成日時:2021年6月19日 11時