好きじゃねぇよ、バーカ。 【名前変換可能】

Obstinate＊39 ページ39

「おはよ！」

『おはよ。凛空も早かったっけ？』

「まぁまぁ、それは置いといてー、はい乗ったー！」

『え？ひ、ひゃ！』

ぎゅっと寄せられた肩


「よし、ん。つかまれ。」


あー、楽だ。楽すぎる。

私は何を思ったのか、凛空の膨らんだシャツに顔を埋めた。


「ばーか。」

『えー？』

「なんもなーい。ね、飛ばすから。」




ーーーーーーin 学校


『せんせー！！とうちゃーく！！』

先「到着ー！さ、準備準備ー！っておい、仲野は？」

『あー、寝坊しました！』

先「そうか！ま、さっさと片付けるか！」

さっさと片付けるかじゃないよ、ゆるいな先生。

私も最後の文化祭を楽しむために、一歩踏み出した。

仲野が心配しないように。仲野が、私のことなんて忘れられるように

『凛空ー！手伝うなっ！』

「んぇー？？Aわけわかんなーい。」

ケラケラ笑った凛空を背に、準備に取り掛かった。









――数分後


『よし。』

少しずつ少しずつ、最後の仕上げをしていく

みんなが最高のパフォーマンスができますように。

「一人で頑張んな。」

『え？』

ふと、ステージを見上げていた時だった。
私の頭には仲野の大きな手が乗せられていた。

「あのさ、俺………………キャンプファイヤー楽しみにしてる。」

『…………へ？』

「…………さ、準備。」


楽しみにしてる？なにを？

たしかに、最後のキャンプファイヤーはもりあがる。だけど、何を楽しみにしているの？

そんなこと聞けないまま、わたし達は各々の仕事に戻った。

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