Obstinate＊03 ページ3
いつだったか、彼がモテるということを聞いて
それはネタになる
そう思い、部活帰りの仲野に出くわしたとき
『ねぇ、仲野ってモテるらしいよ。』
と言ったことがある。
"あっそ"とか"ふーん"とか、それに類する言葉が返ってくるんだろうとは思っていた
だけど彼は
・
・
・
・
・
・
「知ってる。」
そう言った。
いつもの冗談なんだと思う、いやモテるらしいことは冗談じゃないにしても。
だけど、すごく切なげに笑うから、なんだかあの時私まで胸が苦しくなった覚えがある。
夕焼けに彩られた仲野の背中を見送り、そんなことを考えていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
『えーっと、あ、あのパンください！』
私は隣の人に負けじと声を出す
そう、今私は購買にいる
『っしょ。』
ある程度の混雑を予想して、少し早くここへ来たのが正解だった
お金を払い、帰ろうとすると沢山の人だかり
凛空「うわ、Aいいなぁー。」
『へ？』
知ってる声が聞こえたと思ったら案外すぐそこにいた凛空
いつもとは違う彼に少し違和感
『………仲野は？』
いつも一緒のアイツがいない。
凛空「あー、でもA妬いちゃうかも知んないもん。」
『はい？誰が、誰に？』
凛空「キャー、怖い♪」
相変わらず、いつものようにニコニコ笑いながらアイツが居るらしい方向を指さす
『……………ふーん。』
凛空「あ、なになに妬いちゃった？」
『ばーか。妬きません。』
凛空「……………そっか。」
視線を送ると確かにそこには、数人の女子グループに囲まれている仲野がいた
じゃあ私、茉菜待たせてるから！
そういおうとした時、フワッと頭の上に手が乗った
凛空「じゃあ、俺にもチャンスがあるってことか。」
『え？』
凛空「いーや、なんもない。さ、茉菜んとこ戻ってあげてー。」
ワサワサっと私の髪を撫でると、今だ！とかなんとか言った凛空はもう購買のおばさんに話しかけていた
『っ………。』
なに、あれ。
意識しちゃうじゃん。
私は上がってきた熱を抑えたくて、少しだけ走って戻ることにした
「…………………まじ馬鹿じゃねぇの。」
仲野がそんなこと呟いてたなんて知らないまま。
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あおはる - えぇぇぇぇぇぇぇえ！！ 終わり方あぁあああああ！ 好きぃぃぃぃぃぃい！！！ 好きな人と性格似すぎて怖い まっ、好きな人のほうが全然かっこいいんだけどねっ♪(？) 大好きです (2021年7月6日 23時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
とあるY - 好きな人と性格が似すぎてビックリしました！ (2021年1月13日 16時) (レス) id: 421fd3c561 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 読み始めは、どうなるの？と思いました！ すごく“青春,,が書かれていて、自分が主人公になった気がして、もう本当にドッキドキが止まりませんでした！最高です！ (2021年1月12日 6時) (レス) id: 0a82627353 (このIDを非表示/違反報告)
ayana1101(プロフ) - まじ最高です (2020年3月22日 18時) (レス) id: d9ed228046 (このIDを非表示/違反報告)
海 - なんだか私の好きな人にとても似ていました！面白かったです！！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 1dbf98b378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちねな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時：2014年3月22日 21時
