Need*24 ページ24
どうせ誰も来てくれないんだ、もう帰ってしまおうか
そんなことも何回か思ったんだけど
あれだけ応援してくれていた、翔の顔が思い浮かんできて
『……………………よし。』
―――ごめん、遊びだったんだよね
そう告げられるのが怖くて切っていて携帯の電源を付けた
このままじゃ、前の私と同じだから
憧れてた恋とは違うけど
『え……………』
電源をいれるとそこには、たくさんのメールと不在着信
*
*
*
*
*
――――ごめん、俺馬鹿だった。
*
*
――――今どこいんの？
*
*
*
―――会いてぇよ。
*
*
―――これ、見たら返事して。
*
*
他にもまだたくさんあったけど、私が開いたのは最初の何個かだった
だって、君は来てくれているから
『よし、行こ……………』
―――私も会いたいです。
何度も間違えながらその文字を打つと、私は浴衣の裾を持ち走りだす
*
*
*
*
*
*
*
*
何度もコケそうになった
*
*
*
だけど、橋川くんに綺麗なままの浴衣で着飾った私を見て欲しくて
ﾌﾞﾙﾙﾙ
携帯が鳴った
―――橋川くんの着信音
『っ………………』
私は立ち止まり、息を整えて電話に出る
「もしもし！？A！？」
『うん。』
*
*
*
*
*
*
*
「今どこ？あのさ、もし入れ違いとかになったらいけないからそこにいて。」
『うん。』
私は場所だけ告げると、次の橋川くんの言葉を待った
*
*
*
「待っててな、まじ、すぐ行くから。」
『うん、待ってる。』
「ん、いいこ。」
『橋川くんが来てくれるなら、ずっと待ってるよ。』
*
*
*
何事も99％負けてるんだろうから、こういう時くらいは勝たないと
私は通話を終了させると、静かにそばにあった椅子へと腰をおろした
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あおはる - 私は「好きじゃねーよ バーカ」が 好きでここに読みに来ました！ これも好きです！！！！ (2021年7月7日 23時) (
レス) id: a5ff14c25a (このIDを非表示/違反報告)
まり - 彼氏と会いたくなりましたＷ (2020年9月15日 23時) (レス) id: f7fcf42e23 (このIDを非表示/違反報告)
みき - これ、すごく好きです！！ちねなさんの作品に、恋してます笑。本当に本当にほんっとに幸せな時間をありがとうございます。 (2016年1月6日 12時) (レス) id: 752bb1d652 (このIDを非表示/違反報告)
...いっぴき... - やばいです！すごい胸がきゅってなります。占ツクって、すぐキスしちゃう感じが多いかなって思うんですけど、この小説は結ばれるまでの過程や登場人物の心情を繊細に表現されていて、尊敬するなぁと感じます！最後のクッキーとチョコのくだりツボです(笑) (2016年1月6日 3時) (レス) id: 45a0a4e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
みき - 好きじゃねぇよ、バーカが好きで、これも読みました！最高です。。どストライク！新作楽しみにしてます (2016年1月5日 11時) (レス) id: 752bb1d652 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちねな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/5d6d080ec71/
作成日時：2014年2月16日 18時
