この声が枯れるまで【赤葦京治】

3回枯れるまで ページ3

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「京治、ここ行きたいな」


そう言って、雑誌に載っている所を指す


「宮城？」


「うん、自然豊かで綺麗そうじゃない？」


「そうだね。今度、長期休みとれたら言ってみようか」


「うん！ありがとう」


まるで、周りに花があるかのような笑顔。


「あ。」


「どうかしたの？」


「いや、なんでもないよ」


「綺麗だね。」


「え？」



Aが、食い入るように見ているのは、所々に花型のストーンが入った腕時計


「時計」



「そうだね」


ふわっと笑う。とても綺麗だ



待ってて、俺がお金をためてプレゼントするからね。



「宮城ってどういう所なのかな？」


「いい所だと思うよ」


「早く行きたいな」



宮城だけじゃなく色んなところに行きたい。


君となら。


どこでも行きたいと思えるんだ。









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そんな平穏な一日がもっと、当たり前に続くって信じて疑わなかったんだ。

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