14回枯れるまで ページ14
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なんとも言えない沈黙が続き、
手術中の赤いランプが消えた。
医者が出てきて、首を横に振った。
「手を尽くしましたが、」
残念ですが、
そう確かに言った。
朝は、行ってきますと、凛と治人を連れて家を出たのに、
「Aは、Aはどこですか。」
俺は、ひどく落ち着いていた。
Aの両親も、俺の両親も泣いていたのに。
ストレッチャーに運ばれてきたAを見た。
そこには、Aがいた。
頭を強く打ったみたいです。
そう、医者が言う。
「A」
”京治”
早く、目を覚まして、
早くいつもみたいに名前を呼んでよ。
そっと、Aの手を握る。
その手は、全然温かくなくて、固まってきていた。
ぽたり、と
Aの手に水滴が落ちる。
自分の頬に手を当てると、
温かいものが、頬を伝っていた。
気づくと俺は、声をあげて泣いていた。
「なんで、Aが？！」
「なんで、助けてくれなかったんだよ！」
「なんでだよ！」
「やめなさい京治。」
「人に当たるのは違うでしょ。」
「そんなのAさんが望まないことくらい、あんたが一番わかってるでしょうが。」
そう母さんに言われる。
「京治くん、ありがとうね、」
「A、たまに帰ってきては、京治くんとの話をしてくれるのよ。」
そう、Aの母が言う。
“ありがとう 京治”
ふと、Aがそういって、微笑んだ気がした。
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予期していなかった。
突然の別れ。
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雷 - 血圧の病気は確かに怖いわ…って自分は生まれつきでやばい病気持って生まれたりしたけどまさかの書いている主がってめっちゃびっくりした (2022年8月16日 19時) (
レス) @page17 id: 1c759860fa (このIDを非表示/違反報告)
白銀のビー玉 - どこかにティッシュは,,,ｸﾞｽｯ (2021年8月12日 23時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
稀依架(プロフ) - 燈華さん» ありがとうございます(^^) 気を付けてくださいね('Д') (2021年4月6日 17時) (レス) id: 68ca7066b0 (このIDを非表示/違反報告)
燈華(プロフ) - 本当に泣きました(。´Д⊂) 泣いたんで目を擦ったら睫毛が目に入っちゃいました (2021年3月29日 16時) (レス) id: 2cebe15e55 (このIDを非表示/違反報告)
稀依架(プロフ) - エビのフリッターさん» コメントありがとうございます！ (2021年1月28日 22時) (レス) id: c38d9519b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稀依架 | 作成日時：2020年11月26日 21時
