まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ28)

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超えてみよロロノアページ28

刺された場所は心臓近く、両者どちらかが少しでも動けば危ない場所だ……

お願いだから、もうやめてくれ。

ゾロ……！！

願ったって、たとえ言葉にしようとも、きっと？ゾロが引くことは無いだろう

そういう男だということは知っているから

「死んだ方がマシだ」

「……小僧……名乗ってみよ」

鷹の目は刺していた小刀を抜き、ゾロの名を聞いた

「ロロノア・ゾロ」

もう限界であるはずの体を奮い立たせ、刀を構えるゾロに、
小刀をしまい、背負っていた大きな刀を抜いた

「覚えておく、久しく見ぬ"強き者"よ
そして剣士たる礼儀をもって世界最強のこの黒刀で沈めてやる」

あれを抜かれては、ゾロは勝つか死ぬかだ

最後の一撃になる

「散れ！！！」

初めて鷹の目の方から動いた

「アニキもういいやめてくれェ！！」

「ゾロォ！！」

「三刀流奥義！！

三･千･世･界！！！」

ﾄﾞﾝｯ！！！

ゾロの刀は鷹の目に届くことは無かった
口に加えていた刀以外折れてしまい、血の匂いも増した

負けたんだ……ゾロが…

「……！ゾロ何を！！」

ゾロは残った刀を鞘にしまい、鷹の目の方を向いて両手を広げた

まるで斬れとでも言うかのように

「何を……」

「背中の傷は剣士の恥だ」

「見事」

ｽﾊﾞﾝｯ！！！

「ゾロォォォォ！！！！」

倒れゆくゾロを見てしまえば、
必死に抑えていた理性が吹っ飛んでしまった

「うわぁぁぁぁぁ！！！」

腰にさしていた刀を抜き、まだ慣れていないヒノカミ神楽の呼吸を纏って鷹の目に突っ込んだ

「ヒノカミ神楽ァｯｯ！！！」

ｺﾞｫｫｫ

奇妙な音と殺気で鷹の目はもう一度刀を構えた

「陽華突ｯ！！！」

ｶﾞｷｨｨﾝｯ

「！！若き剣士の仲間か……貴様もまたよくぞ見届けた……！！」

受け止められた！

「ヒノカミ神楽ｯ」ｺﾞｫｫｫ

「ほう……それは呼吸音か

安心しろ……あの男はまだ生かしてある」

次の技を繰り出そうとした時……鷹の目からそう言われた

「アニキ！！アニキィ！返事してくれ！！」

「ゾロ！！！」

ｶﾞﾌｯと血を吐いたが確かに息をしていた、
ウソップ達がすぐそばに付けていた船に乗せてくれた

「我が名はジュラキュール・ミホーク！！貴様が死ぬにはまだ早い
己を知り、世界を知り！強くなれロロノア！！

おれは先幾年月でもこの最強の座にて貴様を待つ！！
猛ける己が心力挿してこの剣を超えてみよ！！

このおれを超えてみよロロノア！！」