まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ2)

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100殴りページ2

「起きろォ！！！」

ﾊﾞｼｯｯ

「痛い！！」

ふわふわしていた意識が急に現実へと戻され、それと同時にぶっ叩かれた痛みが顔に走った

「ナミ危ないよけろ！！」

「真っ二つになれ！！」

「きゃぁぁぁ！」

ゾロの慌てた声と血の匂いで徐々に意識が浮上していたがナミの悲鳴で一気に覚醒した

ﾌﾞｩｩﾝｯｶﾞｷｨﾝｯ！！！

「大丈夫かナミ！！？」

「アンタ起きるの遅いのよ！！」

「ご、ごめん！……ってナミ、その肩！！」

血の匂いが濃かった理由はナミが肩を怪我していたからだろう、結構出血していて普通なら泣いてしまうほど痛いはずだ
地面にへたりこんだナミを慌てて治療しようとするが断られる

「大丈夫よ、平気。私のやれることはやったわ

この戦い……絶対負けるわけにはいかないものね！」

「ナミ……」

「宝のために！！」

「うん。結果オーライ」

トゥンクしかけたところで安定のナミだったことにため息をついてしまう。
いや、まぁそれがナミだ。揺るがんな。そういうところ好きだぞ。

状況整理のため当たりを見回せば、胸元を怪我したゾロに何やら焦る海賊共。そして奥の方にいるのはさっきまでいなかったはずのあの執事

「あのわる執事(・・・・)も来てる……」

執事の指には長い刃物が付いていていた。あのメガネの上げ方はそういう意味があったのか……
なんにしても胸糞の悪い匂いが漂っていることに顔をしかめた
執事の後ろに影が見えた

「カヤ！？」

「オイあいつは！！屋敷の娘じゃねェか！！あれは計画の最終目的だぜ……！？」

カヤを事故死と見せかけて殺し、遺書に「クラハドールに財産を全て渡す」と書かせ、カヤの家の財産を奪い取ろうとしている

「じゃあ……村へ行く必要がねェのか！？」

「あの女殺しゃあいいんだよな……」

周りの奴らはカヤを殺せば……なんて言っている……許せない。お前らが殺していい命なんて何処にもありやしない

心優しいカヤを騙していたあの執事にも、今カヤを殺そうとしているこいつらにも……絶対に殺させない。

話の内容は善逸のように耳が言い訳ではないので聞こえてこないが顔色がどんどん悪くなるカヤと怒り狂ったウソップの顔を見て嘲笑うかのように余裕な顔をしている執事を見れば大体は分かる

ついに殴りかかったウソップの拳を簡単に避けてみせた

「ちょっとお仕置しようか。」

ﾄﾞｺﾞｫｫﾝｯ！！

「C・クロがブッ飛んだ！！」

「殴られるのが嫌なら私が100発殴ってやる」