まぁまぁ、原作崩壊も程々に Ⅲ (ページ14)

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ヨサクとジョニーと膝枕ページ14

「壊血病よ、手遅れでなきゃほんの数日で治るわ」

「本当ですか姐さん！！」

「その呼び方やめてよ……」

「ビタミンCが数週間以上足りてないと血を吐いたりしちゃうの。旅路で新鮮な野菜を食べられないとはいえちゃんと摂らなきゃ」

一昔前までは絶望的だったこの病気も、こうやって解決法が見つかっているのだから船旅をするなら知っておくことの方が当然

いや、海に出ておきながら知らない方がおかしいのだ

ライムの絞り汁を飲ませた人はきっと何時間かすれば動けるようになるだろう

「栄養全開復活だー！！」

「おぉ！やったぜ相棒ーっ！」

「そんなに早く治るかｯ！！！」

動くな寝てろと怒るナミの声に気づき2人はこちらを向いた

いやタバコ吸うなまだ安静にしてなさい

「申し遅れました俺の名はジョニー！！」

「あっしはヨサク！！ゾロのアニキとはかつての賞金稼ぎの同志！！以後お見知りおきを！」

「そんなすぐに動いたらまた倒れるぞ！？」

大丈夫でさぁ姐御と、笑顔で言われると戸惑ってしまった
姐御って言われるのが初めてで少し嬉しかったから

「あんた方にはなんとお礼を言ったらいいのやら、さすがにあっしァもうダメかと思ってやした」

「しかしあらためて驚いた"海賊狩りのゾロ"がまさかの海賊になってようとは」

あ。脅しましたとは言えない。餓死寸前のゾロに刀と引き換えに海賊になれって言ったとか……言えない絶対

ゾロからの注がれる視線から大袈裟に目を逸らした

「ﾌﾞﾍｪｯ……！！」

「ぬあっ！相棒ォォ！」

「いいから黙って休んでろ！！」

ライムを飲んだからと言ってすぐに動ける範囲まで治るわけじゃない

血吐くのは当たり前だ。

仕方ない……

「なんだろう、おれすごいコイツが羨ましい。」

「おう、ウソップ……奇遇だな。おれもだ。」

ウソップとゾロが私の方をすごい目で見てくる、なんの感情なんだその目は。
そして何故匂えないんだ(←都合上)

そんなゾロ達を見て呆れ顔をするナミ

「アンタ達……」

「姐御の膝枕ってそんなに人気なんスか？」

血を吐いたヨサクを今は無理して動かすことが出来ず、
かと言って硬い甲板の上に置いておく訳にはいかないため膝枕をして少しでも寝やすい形にしてあげただけなのにな。

「いい匂い……ﾑﾌﾊ、一遍の……悔いな、し」

「すごい寝言だなぁ！」

口から血を吐くことはなくなったけど鼻から血が出てきた

「斬るか」

「大砲も持ってくるぜ」

「やめなさいアンタ達」