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細い腕が俺の首に回されて
ぎゅうとしがみついてきたと思えば
『汐恩、』
汐「ん？」
力無い、掠れた声で俺の名前を呟く。
『なんでもない__』
その言葉の最後は消えかけで
その言葉と同時に、俺の首元にずしっと重みと小さな寝息が聞こえてくる
.
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これはやばい俺耐えれん
かわいすぎやろ一生おんぶして生活したい。
俺の胸の中はたくさん妖精が舞っていて、俺に祝福の言葉をかけてくれる。
ぽわんとさっきの光景を思い出して俺は必死ににやけるのを我慢する。
俺、期待してもええんかな。
ふと空を見上げると、たくさんの星が俺達を静かに見守ってくれているように見えた。
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奨「あ、汐恩こっち！！
あれ、A？」
上から降りてきた汐恩を呼び寄せると、そばにAの姿はなくて
ただ少し小走りできた汐恩の背中には静かに寝息をたてながらねむる彼女の姿
汐「疲れてもたみたいっす、」
そう言ってAの顔を見る汐恩の表情が
本当に優しくて、そんな顔もできんじゃん。と思いながら俺の心は嬉しくなった。
奨「まあ今日沢山歩いたしね、ごめんね降りてきてもらって」
汐「あー、全然大丈夫です 笑」
それより奨くん蛍の写真めっちゃ撮ってますねと
カメラアプリを起動したままだった俺のスマホを覗き込む
奨「そうなんよ、帰ったらおっきいパネルに現像でもしようって思って 笑」
家のどっかに飾ったらA喜ぶし
皆と行った思い出としてね_____。
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ｷﾞｼ__。
『んっ____』
身体がふわ、と柔らかい何かに沈む感覚に
私は目を開ける。
そこには、私を優しく見つめる汐恩がいた。
『汐恩....』
そうだ、私あのまま汐恩の背中で寝ちゃって....
わざわざベットまで運んでくれたのかな。
そう思いながら名前を呼ぶと、汐恩は私のベットのそばに座り込む。
汐「おもかったわ〜、」
『ごめ、ん』
うそうそ 笑 と笑ってみせる汐恩が
なんだか今までのツンツンした汐恩じゃなくて
やわらかくなった汐恩だ。
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ひー(プロフ) - 続き楽しみにしてましたー！しおーん！ (2022年2月22日 16時) (
レス) @page19 id: b9fcbad0b4 (このIDを非表示/違反報告)
なな - このお話し大好きです！！続き楽しみにしてます！！！ (2021年12月7日 0時) (レス) id: 4ba5331e33 (このIDを非表示/違反報告)
くま - 初コメ失礼します！めっちゃおもしろいです！次のお話楽しみにしてます！ (2021年10月27日 22時) (レス) id: 7b44bc00c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ののか | 作成日時：2021年10月15日 3時
