私の番犬達__

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『ま、めちゃ、んっ、、』






俺の名前を力無い声で呼んだ。




目の前には、彼女と

彼女に覆い被さる1人の男。








彼女の拘束された両手と
乱れた制服に、露わになった白い肌と上半身。






そして彼女の胸元に手をかけている男。








あー、そういう事。





気がおかしくなりそうだった。

皆目の前の光景に一瞬にして怒りと殺意を覚え
蓮くんや純喜くん、景瑚くんが男に掴みかかった。






俺はすぐに彼女に自分の上着をかけて抱き寄せる。




豆「Aっ、A、、！！」






抱き寄せた彼女の身体は
硬直していて冷たかった。


そして、かたかたと震えていて
小さく短く荒い息を静かに繰り返して
大きな瞳からはぼろぼろと涙が溢れていた






俺が一緒についていってれば、



もっとはやく、戻ってくるのが遅いことに気付いて見にきていたら。




1人で行かせたから、だからこんな目に。







彼女を力強く抱き締めれば
華奢で小さな身体は丸くなっていた。








蓮くん達がなにもしているかは見なくていい。

もうこれ以上なにも、見なくていい。




彼女の首元には、いくつもの赤い跡があった。









汐「絶対、ゆるさん」







横にいた汐恩のはじめたきいた声と言葉。



その言葉には皆、同じ気持ちだった。







.








.








.









.









私、あれからどうしてたんだっけ





暖かいシャワーを浴びながらふと思った。







豆ちゃんが抱きしめてくれたところまでしか記憶がない。






そうだ、私









ゆっくりと鏡を見ると、首元には赤い跡。



そして、見えたのだ








私を背後から抱きしめる彼の姿が____。








私、もう綺麗じゃないんだ。









.








.









蓮「俺がもう少し早くかけつけてたら、、」






Aがいなくなったリビングで
皆の顔はこれほどとまでに暗くなっていた






祥「そんなこと、皆同じ気持ちだよ」






純「あいつって、去年Aとクラス一緒だった奴だよな」




純喜がため息をつきながら天井を見つめ、
呟くように言った








拓「俺そいつ殺してきていい？」







豆「拓実くん弱そうだからやめて 笑」





そんな拓実の言葉に、少し場が和んだ気がした






翔「とりあえず今は、Aのそばを離れないようにしよう」




皆で静かに頷いて、離れないことを誓った

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