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丗捌:糸柱と竈門隊士 ページ2

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_第一印象は、その見た目から "賑やかな人" だと思った。髪飾りも隊服も羽織も、俺にとっては既視感のあるものばかりを身にまとっていたけれど、何だかまとまりがなかったから。



『今失礼なこと考えてた?』

「紡木さんの服はごちゃついてるなって!」

『素直でよろしい』



でもそれ失礼ね、と言いながら紡木さんは俺の額を指先でトンと軽く突いた。



「紡木さんの格好って他の柱の人たちと似てますね」



片側に流された太めの三つ編み。

それを留める黄色と白色の蝶飾り。

首から下げた派手な額当て。

真っ白だけど見覚えのある裾の羽織。

手の親指が見え隠れするほどの大きい隊服。

右手首に付けている赤い数珠。

うん。既視感満載。



『皆がくれたんだよ。お揃いのとか、お下がりとか』

「…それは要らない物だからじゃないですか?」

『愛のあるゴミ処理だと信じてるよ』



聞くところ、刀にも他の柱から頂いたものを付けているらしい。今は別の場所にあるから見ることは出来ないけれど。



『皆と一緒の物を身に付けてると心強いんだよね〜。単独任務の時でも皆が傍にいるような気がして、"一人じゃないんだ。頑張ろう。" って思えるの』



宙を仰ぎながら柔く微笑む紡木さんから、普段よりも少し強く信頼と優しさの匂いが香る。こんなにも仲間思いの人に思われる柱の人たちが 羨ましい。



「…紡木さん、俺とも何かお揃いにしませんか?」

『ん?…ふふっ、羨ましくなっちゃった?』

「…はい」

『そうかそうか。君も紡木さんとお揃いにしたいか!』

「………」

『ごめんてそんな顔で見ないで。何がいい?』

「うーん……あ、耳飾りとかどうですか?」

『なるほどね。でも…』



そう言いながら、突然紡木さんの左手が俺の耳にそっと触れた。俺が驚く間も与えずに 細い指は上から下へ耳輪をなぞり、耳飾りの留め具越しに耳朶を数度撫でると、飾り本体の方へ降りて行った。

ただ好き勝手に耳を触られているだけなのに、何だ。
何なんだこの背徳感は。

俺が悶々としていることなど露知らず、かろうじてあった二人の間の距離を紡木さんはどんどん詰めてくる。



『こんな素敵な耳飾り、他に見たことないからなぁ』



"お揃いにするのは難しいかもね。"

女性特有の、程よい高さの心地いい声が耳元で発せられて鼓膜を刺激する。耳のいい善逸ならきっと昇天してるだろう。俺も何かに目覚めてしまいそうだやめてくれ。

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花束くん - 素敵なお話ですね!!応援します( ‐ω‐)b (3月15日 0時) (レス) id: 38b30c7754 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:つぎはぎウルフ | 作成日時:2020年1月22日 16時

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