【赤】目が覚めたら推しのぬいぐるみになっていた。【紬希】 ページ2
朝起きると、見慣れない家具が目に入った。
それに視線も低い。
手も足も口も動かないし。
「ふぁあ…」
とん、とん、と振動がする。
それに、あくびのような音。
「おはよー、つーちゃん。」
どこか聞いたことあるような高めの声。
…え?…え?
ん???瞬きは出来ないし体も動かせないけど、5度見する。
サラッサラの髪に、小柄で細いボディライン。お目目はきゅるきゅるで、整った顔。
そう、愛すべき私の推し。莉犬くんだ。
えへへへへへへへへ。
可愛いです。可愛いんですけど!?
「りぃぬくんもおはよー」
そう言いながら私の頭を撫で回す。
え?
「今日ファンミだし写真撮っとくかぁ…」
そんなことを呟きながら私のことを持ち上げる。
スマホの画面に映っていたのは、ライブで1度だけ見た莉犬くんのつよつよ顔面と、莉犬くんのあにまるますこっとだった。
へ??
これ私?
待って、もしかして私推しのぬいぐるみになってる…!?!?
嘘!?!?
……天国じゃん。
え?だって推しとツーショ撮って、推しに頭撫でられて、推しに抱きしめられて、推しと同じ空気を吸えるんだよ?
幸せでしかなくない??
「よしっ、」
私は元あった場所に戻されて莉犬くんはどっかに去っていった。
遠くから水の流れる音、歯磨きをしている音がする。
え、見たい。見たいよ。見たい
莉犬くんの歯を間近で見たい。
「いってきまーす、つーちゃんいい子にお留守番しててね」
がちゃん、と音を立ててドアがしまった。
……え、思ったより暇かも。
話せないし、動けないし。
「わんっ、わんっ、」
どしん、とすごい音、背中にすごい衝撃がする。
目の前にわんこのお顔が。
え、やだよ?
待って、すっごい嫌な予感がする。
「わんっ、」
頭に噛みつかれて痛みは無いものの心の中で悲鳴をあげる。
そして、私の意識は薄れていった。
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「あーあー、つーちゃんまた人形ダメにしちゃって…」
「わんっ!」
「まったくもう…」
【黄】目が覚めたら推しの抱き枕になっていた。【みるく】→←挨拶
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さまー(プロフ) - みるくさん» 頑張ってください! (10月26日 7時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - さまーさん» 夜分に失礼致します*_ _)また返信が遅くなってしまって申し訳ないです…💦気合いを入れていた部分を褒めて頂けてとっても嬉しいです!!もっともっと良いお話が書けるよう頑張ります✊🏻 ̖́- (10月26日 0時) (レス) id: 63db6eaa4a (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - 紬希さん» 紬希さんの書き方がすごい好きです!見習いたいなーと思います!これからも頑張ってください! (9月21日 15時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
さまー(プロフ) - みるくさん» 頑張ってください!みるくさんのお話?(メガネ、抱き枕など)の展開?というか流れがすごい好きです、頑張ってください! (9月21日 15時) (レス) id: ad3984bf8f (このIDを非表示/違反報告)
みるく(プロフ) - さまーさん» お返事が遅くなってすみません🙇♀️お気に入り登録ありがとうございます!面白いと言って頂けてとっても嬉しいです✨これからも頑張ります( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧ (9月21日 7時) (レス) id: 63db6eaa4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紬希&みるく x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2023年9月3日 10時