最期の言葉は呪いとなるか ページ4
ついに5歳になったよ〜!
ある程度走って 笑って 喋っても何ら不思議では無い年齢になった。
これから沢山思い出を作るはずだったけど、きっとお父さんもお母さんも死んでしまう。
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今私は病院の個室にいます。
おじいちゃん オペラさん あまり関わりはなかったけどお母さんやお父さんにお世話になった過去があるらしい先生組
こんな場面じゃなかったら、きっと飛び跳ねて喜んでた気がするな〜…
母「名前……?」
『なぁ〜に?ママ』
母「ママはね?貴方にはまだ分からないかも知れないけどね、もう会えない。遠いところに行ってしまうの」
『うん… でもね?私知ってたよ?』
私、今は大丈夫だって。心配しないでって。優しく送り出すことしか出来ない。
『でもね、大丈夫。心配しないで?私(来世も合わせたら)もう大人になるよ』
父「名前…、無理しなくても皆んなが居るだろう?」
『うん、知ってるよ でも、私は人よりも弱いから。』
そう。忘れてる?私は病弱。人よりセンスはあってもセンスだけじゃ意味が無い。
父「お前は賢い…何故産声をあげて以来泣かなかったのか…… 、我儘も言わず、俺たちが病気になったことも悟って、、話しかけてくれた」
母「いつも元気な姿を見せてくれてありがとう」
「「きっと……幸せに、。」」
『“またね”お母さん、お父さん。』
私は生まれて2度目の涙を流した。
『私、まだ諦めてないよ。お母さんたちと幸せになる事』
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side サリバン
この子は昔から強い子だった。
体に恵まれず。人と差があったにもかかわらず。
それを覆すようなスピードで物事を吸収し、実践してきた。
一歳からの付き合いではあるけど、涙を流したことを見たことは無かったね……
両親の最期の言葉も、ただただ優しい目で見守っている。
本当は分かっていたと話す姿は少し大人に見えた
この子が涙を流す瞬間を始めて見た。
そして、安らかに息を引き取った両親を見て
『“まだお母さんたちと幸せになる事を諦めていない”』
これはどういう意味なのか……、すぐに理解出来た
一家心中……ここに居る皆んなが気づき、名前ちゃんに目を向ける。
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side 名前
私はくるっと向きを変え、皆んなの顔を見る。
『皆さん、両親の最期を見守って下さり、ありがとうございました。両親の代わりに心からの感謝を…、』
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ふゆ(プロフ) - これからもずっとおうえんしてます。 (4月24日 8時) (レス) @page7 id: 2bf5e7b9f5 (このIDを非表示/違反報告)
菜由(プロフ) - 夢主かわいい!!これからもがんばってください! (8月16日 11時) (レス) @page7 id: 4992787aaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小説家Schan | 作成日時:2023年8月10日 10時