1日目 ページ1
少し古めかしい電車に揺られながら、静かに景色を眺める。
車窓から見える景色はどこも雄大で、田舎に来たんだなと感じさせられる。
高層ビルなんか何処にもない。
代わりに広い広いひまわりの海が広がる。
景色に見とれぼーっとしていれば、「次は〜」と次に到着する場所の名前を言うアナウンスの声が車内に響いた。
今年の夏は両親が仕事詰めらしく、1週間だけじいちゃんちに行くことになった。
昔はよく行っていたじいちゃんちにも高校生となった今ではもうほとんど行っていなかった。
だから少し楽しみだった。
ホントは友達と遊びたかったけど、この1週間以外に時間はある。
とりあえず今は田舎の夏ってやつを満喫したい。
電車はゆっくりとスピードを落とし、俺の目的地に到着した。
降りたのは俺だけ。
少し進み、辺りを見渡すと背中の腰に手をまわすじいちゃんとばあちゃんがいた。
「久しぶりやな〜。ほんま大きくなって」
「久しぶり、じいちゃんばあちゃん」
じいちゃんたちも元気そうでよかった。
じゃあ行こうかとじいちゃんは言い、3人で歩き出した。
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作者名:煽田 -アオタ- x他1人 | 作成日時:2020年8月1日 22時