7話 ページ7
『せや！今日も質問ええか？』
「うん。ええよ」
これから毎週、質問をしようと思う。
やっぱいろんなこと知りたいし、仲良くなりたいし。
今日は…
『じゃあ、得意教科』
「ん〜、やっぱ国語と英語かな？」
『はぇ〜。俺国語はまあまあ出来んねんけど、英語苦手やねん』
英語はマジでわからん。
俺も英語できるようになりてーー。
……まてよ、教えてもらえばええんちゃうか？
「へえー。そうなんや」
『おん。
なぁ、Aが良ければ、、来月の英語小テストの勉強教えてくれん？』
「うん。全然ええよ」
Aは嫌そうな顔ひとつせずにOKしてくれた。
これで俺も英語のできる人間になれるな！
『ありがとうな！』
「うまく教えれるかなー」
『大丈夫やって』
不安そうなA。
たしかに、俺容量悪いから教えるのが苦労しそうだ。
そして、いつも通り部活の時間がやってくる。
なんだか前よりも時間が短くなった気がする。
今日は、もう少しだけAと話していたい気分になった。
『じゃ、俺部活行くな！』
「ぁ、もうそんな時間か」
そう呟かれた言葉に、俺は嬉しくなった。
Aもこの時間を楽しんでくれてるんだな。
『時間過ぎるの早いよな。
俺部活行きたないわー』
「えー、サッカー好きなんやないの？」
『せやけどAと話すの楽しいねん』
自分でも驚いた。
少し前の自分なら、女子と話していたって、きっとこんなことは言ってなかっただろう。
最近、なんかおかしい。
「そ、そっ、、か。私も楽しい！
でも、部活行かんと」
『せやな〜。じゃ、また来週な！』
しゃーなしに図書室を出た。
グラウンドへ駆け足で向かいながら思いだす、さっきの俺の「Aと話すの楽しいねん」という言葉を聞いたときのAの顔。
やはりAも同様で、驚いたようだった。
そりゃそうだ。
男子が女子に向かってあんなことを言うなんて、まるで、まるで………、なんだ？
俺、今……なにを………
「シッマーー！！おせーぞー！」
タイミングよく俺の思考を遮断するように同じサッカー部の男子が声をかけてくる。
都合が良かった。
だから、考えるのはやめにした。
『すまんなー！今行くわーー』
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煽田 -アオタ-(プロフ) - しゅうさん» あ！ありがとうこざいます！！更新頑張ります！ (2020年4月24日 22時) (
レス) id: 83eb485547 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - knさんと主人公ちゃんが徐々に仲良くなっていく姿が見ていて微笑ましいです！ これからも更新楽しみにしております。 (2020年4月24日 22時) (レス) id: 82e33cb278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- | 作成日時：2020年4月16日 23時
