27話 ページ27
デートの日以上の緊張をまとい、Aの教室に向かう。
教室から生徒たちがゾロゾロと出てくる中に、Aがいるか確認する。
「あれ、シッマじゃん。誰かに用あるん？」
話しかけられてびっくりする。相手は大先生だった。
Aかと思って焦っただろ。
『なんや。大先生やん』
「どういう意味や！
……
あ、ははぁ〜ん。南雲ちゃん待ってんの？」
ニヤニヤしながらからかってくる大先生に真面目に返す。
『せや。
…今日、言うねん』
「え！！マジ！！！聞いてへん！」
大先生とか、他の男子の元に行かれる前に伝えるんだよ。
『あ、てか大先生。今日Aと仲よさそうに話しとったなぁ』
俺は忘れてなんかないぞ。
問い詰めようとすると大先生があわあわと喋りだす。
「え、あれは…」
「あれ、シッマ。どうしたん？」
大先生の言葉を上手く遮るようにAが教室から出てきた。
「と、とりあえず何の話してたかは南雲ちゃんに聞きや！じゃ！」
慌てて逃げるように大先生は走っていった。
「私話しかけん方がよかった？」
『いや、大丈夫や。
ところでA、その、、今日一緒に帰る予定のヤツとかおる？』
「いや、おらんよ？」
よし。
一度呼吸を整え、口を開く。
『……一緒帰らん？』
「えっ、、うん。ええよ！」
やば、嬉しくてにやけそう。
バレないようにしないと。
「今までシッマ部活あったから帰る時間同じってなんか不思議やねー」
『あー、たしかに言われてみればそうやな』
一回だけじゃなくて、何回でも一緒に帰りたいと思うのは、仕方のないこと。
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煽田 -アオタ-(プロフ) - しゅうさん» あ！ありがとうこざいます！！更新頑張ります！ (2020年4月24日 22時) (
レス) id: 83eb485547 (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - knさんと主人公ちゃんが徐々に仲良くなっていく姿が見ていて微笑ましいです！ これからも更新楽しみにしております。 (2020年4月24日 22時) (レス) id: 82e33cb278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- | 作成日時：2020年4月16日 23時
