7話 ページ7
『ねぇ、姿を見せて。執事さんとかは居ないわ』
執事やメイドが居ないのは観察したからわかりきっている。しかし、簡単に姿を見せていいものか…。
ーーーそれはさすがに危険すぎる。危険は自ら排除するべきや。
「姿は見せられん。が、話は出来る」
ーーー今の状況的に、これが最善か。
『わかった。あの、もう一度聞くわ。
殺してくれたり、するの？』
「…………殺さん。場合によっちゃ、誘拐は…あるかもな」
『じゃあ、何しに来たの？』
あらかたこの質問は予想していた。だから、持ってきていた、あの灰色の手紙を出した。
「窓、開けてくれ」
『わかった』
トントンの言葉に警戒の様子を見せず、素直に窓を開けたお姫さま。
ーーー警戒なさすぎやろ…。……いや、ちゃうか。べつに殺されてもええんやったな。
トントンは開けられた窓から灰色の手紙を投げ込んだ。
『これは』
「開けてみい」
恐る恐る紙を開き、中身を読んだお姫さまは、目を見開いた。
『これは、だれから！』
「知らん。どこにも名前とか、身元のわかるもんがなかった。
代わりに、大量の依頼料があった」
『依頼料？』
「報酬、カネ。や」
『そう。でも私、メイドさんたちの前では明るいし、絶対に裏を見せたりしてないわ。
だから、私がこの生活を嫌がってるなんて誰も知らないはず』
お姫さまは、そう平然と言ってのけた。
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煽田 -アオタ-(プロフ) - 瑠璃色さん» あざす！ 私の心に抗えず書いてしまった…。（後悔はしてない） (2020年4月25日 23時) (
レス) id: 83eb485547 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃色 - 本当最高です！tn推しには堪らんかった…めちゃくちゃかっこよくて勝手に惚れ(て)ました…！凄く面白かったです！ (2020年4月25日 23時) (レス) id: c2d58851d0 (このIDを非表示/違反報告)
煽田 -アオタ-(プロフ) - ASAHIさん» 本当ですか！ありがとうございます！かっこよく書けたのか心配だったのでコメントもらえてめちゃくちゃ嬉しいです。！ (2020年4月22日 0時) (レス) id: 83eb485547 (このIDを非表示/違反報告)
ASAHI(プロフ) - かっこよかったです…!!めっちゃかっこよかったですよ!!面白かったです! (2020年4月22日 0時) (レス) id: 56ce4f6b01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煽田 -アオタ- x他1人 | 作成日時：2020年4月8日 20時
