【d!】貴方だから、君じゃないと【em】 (ページ2)

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2話ページ2

「てか、私の話より2人の明日の予定教えてよ！
どうせ遊園地デートとかでしょ」

チューハイを飲みきった真紀はお酒を辞め、水を飲み始めた。

「若いカップルじゃないんだからそんなとこ行かないわ！普通のデート」

机の上の食べ物はどんどん減っていき、もう残りわずかになった。

「んふふ。やっぱり沙苗さんは結婚間近ですか？」

机に両肘を付き手のひらに顎を乗せて笑う真紀は楽しそう。

よかった。てっきり怒っちゃったと思ってた。

「いやー、それは無いだろな～。あたしたちまだ付き合って2年しか経ってないし」

『あれ？まだ2年か。2人が熟年夫婦感ありすぎてもうちょっと長い気がしてた』

「いやそれあたしのセリフ！
A今付き合って何年？」

『えっと、4年だね！』

なんだかんだ4年も経ってるんだな～。
これだけ続くのもきっと彼だからだろうな。

「うわ、こっちの方が結婚間近だわ…」

「結婚したら絶対友人代表のスピーチしてやるから結婚式呼べよ！」

「いや、真紀よりあたしの方が適任だよ！」

「あはは、じゃあ2人に頼むかもね」

1口分残ってたビールを飲みほす。

凄く楽しいな。

「まじで楽しみにしてるから」

「彼氏さんが結婚の話してこなかったらぶん殴ってやれ！」

真紀はボクシングの真似のように右、左とパンチを繰り出す。

『さすがに殴んないよ。
…でも、エミさん、遠慮してたりするかもな』

「あー、確かに。エーミールさん、優しすぎるくらい優しいもんね」

『まあ、そういうとこが好きなんだけどね』

「はいでた惚気～。非リアの前でやめてくださ～い。爆死しまーす」

今日の真紀はなんだか楽しそう。
恋人と過ごすのもいいけど、気の知れた友人と過ごすのも、また違った幸せがある。