5話 ページ5
あの日のマイナス思考はすっかりとなくなり、もうすぐ自由に動けるようになる。
怪我の後遺症も無し。痛みも今はなくなった。
これで完全復帰。
次は前よりも強くならなくてはいけない。
俺の花をもう一度咲かせるんだ。
「よし!大丈夫そうだね。無事完治おめでとう!よかった、ちゃんと治って。さすが屈強なシャオロンの体」
ぺ神の最終検診も無事終わった。
『おう!俺も安心したわ。また前線で暴れてやんよ!!』
きっと、今俺がこんなにピンピンしてるのは、アイツのおかげ。
さすが俺の愛した人。
みんなが集まってる食堂に向かう。
久しぶりの自分の力で地面を踏む感触。
軽い足取りで、食堂の扉を勢いよく開いた。
『迷惑おかけしました!シャオロン前線に復帰いたしまーす!』
「よかったゾ!無事治って」
その不敵な笑顔も久しぶりに見れて、なんか安心した。
「最悪の可能性、とか聞いてヒヤヒヤしてもうたわー」
トントンも祝福してくれた。
みんなも口々に言葉を並べる。
シッマも、あのときの困り顔はなくなり、楽しそうにケタケタと笑っている。
こんなに笑っていられるのは、Aのあの言葉のおかげだ。
みんなと笑い合っているAに、視線を送るとAもこちらを向いて、ニコッと笑った。
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作者名:煽田 -アオタ- x他1人 | 作成日時:2020年4月5日 18時