ドーナツの行く末 ページ30
コネシマ視点
気がつけばグルッペンとトントンがいた。目を覚ました俺に対して胸を撫で下ろし、頭や頬に触れて大丈夫かと声をかけてくれた
その声は優しくて、暖かくて、その温度に誘われるまま彼らに聞かれたことを答えた
あの時、俺はランダムに席を選んだこと。目の前のシフォンケーキは他の人も食べていたし、何より自分が既に食べたものだったから安心していたこと。あのケーキに触れたのは誰だったか、、、
知っていることは全て話した。彼らはそれをもとに調べを進めると言ってくれた
だが、そんな事件があれども記念パーティーに影響はないようだった。今回の俺のパートナーを勤めてくれるのは兄さんらしい
グルッペンやトントン、オスマンたちは挨拶回りがあったり設営があったりと何かしら忙しいようで。俺の護衛としても兄さんが適任だったそうだ
コ「俺はええよ。あんまり話したこともなかったしな、、、楽しみや」
ト「楽しみなんはええよ。けど、兄さんが毒見したもん以外は口にしたらあかんで、、？危ないんやからな」
グ「その通りだ。同じことはないよう努めるが、万が一は避けたいからな」
真剣な紅い瞳が四つとも俺を見つめていた。うん、と一度頷けば満足したように笑った
ト「ああ、そうや。シッマにブローチを見せたいって商人がやってきてな、、、っとこれやこれ。これが似合うんやないかって」
トントンが思い出したとばかりに、胸ポケットから赤いハンカチに包まれた、深い朝焼けのような紫色をした宝石がついた銀ブローチを取り出した
コ「これ、兄さんの色やんな？」
ト「せや。やからパートナーの色やし、シルクにも似合うやろって」
コ「うん、これがええ！、、、あ！手続きやらな」
慌ててベッドから起き上がると、二人に待て待てと抑えられる。自分たちがやるから今は休んでおけと
だがあまりにも動かなければ身体が鈍ってしまう。ダンスもあるのに、動けないとなれば格好の的だろう
ト「分かった。散歩にはチーノとゾム呼んどくから、な？それまでは、、、」
ゾ「ふーん！すぐに来たんだぜ！！」
トントンの声を遮るような大きな音と共に扉が開き、そこからゾムとチーノが顔を覗かせた
チ「走って来ちゃいました！散歩ならお供しますよ」
彼らはキャイキャイと楽しそうに俺の手を引き、外へと連れ出した
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モトダ(プロフ) - このお話大好きです！すごく展開が気になります！主人公はずっと愛されておくれ〜幸せを祈っておきます！更新頑張って下さい！ (2023年4月22日 20時) (
レス) @page44 id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - すっごく面白かったです！主人公が無自覚なのも良き…！happy endを願っています！更新頑張ってください！(ご自分のペースで大丈夫です) (2022年10月30日 20時) (レス) id: ab6d207954 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 粉雪さん» お返事遅くなり申し訳ありません、、！沢山読み込んでくださって、本当にありがとうございます！期待に応えられますよう、精一杯更新頑張りますのでお付き合いよろしくお願いいたします！ (2022年10月30日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - rimu@他力本願寺建設完了！さん» お返事遅れて申し訳ありません、、！そう言っていただけることが何よりの幸せです！少しづつではありますが、まだまだ続きますので是非ご覧になっていってくださいな (2022年10月30日 11時) (レス) @page39 id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 投稿お疲れ様です！今回もとても良かったです！内容が良くて何度も読み返しに来ちゃいます。無理せずに更新頑張ってください！！ (2022年8月20日 21時) (レス) id: 81a22c2cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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