キャラメルの怒り ページ20
コネシマ視点
俺が彼女に突っ掛かれば、彼女は心外だと言わんばかりにその表情を歪めた。まるで、俺の方が間違っているとでもいうかのようだ
サ「なんのことですの?私、何か間違いを犯しまして?仕事をしない庶民に怒ることが、良くないことだとでもおっしゃるのね」
コ「そんなことを言っているのではないんですよ、、。仕事をするしない以前に、彼女たちの技量に合わせた発注しか受け付けてへん人らに、自分の理想を押し付けるんはちゃうでしょう」
諭すように、彼女を刺激しないように言葉を選ぶ。が、それすらも彼女の気に触ってしまったようで、彼女の口は止まりそうになかった
サ「まあまあまあ!私が、押し付け?彼女に?あり得ませんわ!私はドレスを注文しただけのこと!貴族たるもの、ドレスは美しく素晴らしく!常識でしょう?」
ヒロインは、私は間違えてなどいない、これが正しいと主張し続けていた。周りの人間たちが、彼女をどう思っているかを理解することもないままで
男「おいおい、、、」
女「ハニーレア様、あんな方だったのですね、、、」
男「流石、見た目だけが取り柄のハニーレア家。親が親なら、子も子だというわけだ」
ハニーレア家の評判は下がる一方。だというのに、彼女はまだ一人でペラペラと自身の心中を明かしていた
サ「ドレスを作るのが仕事!それができないと言うのならば、仕事をする意味などないではありませんこと?ねえ、貴女?ドレスを作る以外に取り柄はあって?」
女「い、いえ、、それ、は、、」
急に話を振られた女性は、しどろもどろになりながら下を向いてしまう。それを見たヒロインはしたり顔をして扇を取り出し、口元を覆う
サ「ほら、私、何も間違えてなどいませんわ」
その瞬間、ヒロインの瞳が挟まった。ふ、と何か光のようなものが浮かんだように見えたが、瞬きの途端にそれは失われてしまう
しかし
シャ「なんやなんや、騒がしいやっちゃなぁ」
騒ぎを聞きつけたのか、大広間の入り口から俺たちのところにまで響く穏やかな声。その瞳は騒ぎに対して、やはり、あまりいい印象を抱いてないのがすぐに察することができるものだった
サ「シャオロン様ぁっ」
ヒロインは待っていたとばかりに、大広間に入ってきた彼の元へと小走りで近寄っていく。その瞳には涙を浮かべており、自分が被害者なのだと擦り寄った
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モトダ(プロフ) - このお話大好きです!すごく展開が気になります!主人公はずっと愛されておくれ〜幸せを祈っておきます!更新頑張って下さい! (2023年4月22日 20時) (レス) @page44 id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - すっごく面白かったです!主人公が無自覚なのも良き…!happy endを願っています!更新頑張ってください!(ご自分のペースで大丈夫です) (2022年10月30日 20時) (レス) id: ab6d207954 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 粉雪さん» お返事遅くなり申し訳ありません、、!沢山読み込んでくださって、本当にありがとうございます!期待に応えられますよう、精一杯更新頑張りますのでお付き合いよろしくお願いいたします! (2022年10月30日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - rimu@他力本願寺建設完了!さん» お返事遅れて申し訳ありません、、!そう言っていただけることが何よりの幸せです!少しづつではありますが、まだまだ続きますので是非ご覧になっていってくださいな (2022年10月30日 11時) (レス) @page39 id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 投稿お疲れ様です!今回もとても良かったです!内容が良くて何度も読み返しに来ちゃいます。無理せずに更新頑張ってください!! (2022年8月20日 21時) (レス) id: 81a22c2cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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