キャンディよ笑え４ ページ18
コネシマ視点
大広間にて、沢山の人々が行き来する様子が見られた
余りにも多い人数。どこに誰がいるかなんて、想像もつかないほどの混み合い様だった
コ「こりゃ、、早よ済ましたほうがええかもな、、」
壁沿いを歩きつつ、適当な仕立て屋を探していく。俺の好みに合いながら、なるべく手持ちのお金で済ませそうなところを探す
ふと視界の端に映り込んだ、余り人だかりの無い仕立て屋を見つけて駆け寄った。飾られているタキシードやドレスはシンプルだが、装飾品がなくとも輝いて見えるものばかりだったからだ
コ「すみません、ここで仕立てをお願いしたいんですが、、」
仕「おやおや、、、その瞳、スカイアルファ家の御令息ですかな、、？」
仕立て屋は、初老の男性だった。優しそうな笑みを浮かべ、俺に対して明るく話しかけてくれる。しかも、俺の家名を当ててくるのだから
コ「はい、そうです。コネシマと申します」
仕「ご丁寧にどうもありがとうございます。私はダンバというものです。して、どのようなタキシードをお求めでしょうか？」
ダンバと名乗った彼は、エプロンのポケットからペンとメモ帳を取り出してそう俺に問いかけた。俺は余計な飾りがない、けれど見栄えが良いものをお願いしたいと彼に伝える
ダ「なるほど、、。でしたら、この辺の生地を利用したものがよろしいですな」
彼は背後にあった籠の中から、シャンデリアの光を反射して艶めく一枚の布を取り出した。それは軽く、ふわふわと揺れる様にドレープを描いている
コ「これは、、？結構ええもんやないんですか？」
ダ「北の国から取り寄せた、シルクなるものだそうです。優しい手触りと艶のある質感なのですが、今はまだ市場に出回っていないのですよ」
流行の最先端とも言えるでしょう、と推してくる彼の勢いに押されて、俺はその布を使用した白を基調としたタキシードを注文することになった
ダ「しかし、装飾品がないのは悲しいですな。折角の晴れ舞台、煌びやかでなくとも、何かおひとつつけてみてはいかがでしょう？」
コ「けど、、装飾品には詳しくないんですわ、、」
恥ずかしいとばかりに頬を掻く俺に、ダンバはからからと穏やかに笑った。その後、ブローチならば取り扱っていると教えてくれ、後日そのブローチを見せてもらうことにした
心配事が、一つだけ無くなった気がした
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モトダ(プロフ) - このお話大好きです！すごく展開が気になります！主人公はずっと愛されておくれ〜幸せを祈っておきます！更新頑張って下さい！ (2023年4月22日 20時) (
レス) @page44 id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
セネリオ - すっごく面白かったです！主人公が無自覚なのも良き…！happy endを願っています！更新頑張ってください！(ご自分のペースで大丈夫です) (2022年10月30日 20時) (レス) id: ab6d207954 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 粉雪さん» お返事遅くなり申し訳ありません、、！沢山読み込んでくださって、本当にありがとうございます！期待に応えられますよう、精一杯更新頑張りますのでお付き合いよろしくお願いいたします！ (2022年10月30日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - rimu@他力本願寺建設完了！さん» お返事遅れて申し訳ありません、、！そう言っていただけることが何よりの幸せです！少しづつではありますが、まだまだ続きますので是非ご覧になっていってくださいな (2022年10月30日 11時) (レス) @page39 id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
粉雪(プロフ) - 投稿お疲れ様です！今回もとても良かったです！内容が良くて何度も読み返しに来ちゃいます。無理せずに更新頑張ってください！！ (2022年8月20日 21時) (レス) id: 81a22c2cf4 (このIDを非表示/違反報告)
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