ひとらんらん編 2 ページ10
コネシマ視点
ひ「確かに難しいよね。温度、湿度、水加減。一つでも間違えちゃうと綺麗な色にならないもんね」
あれから、ひとらんらんさんに教わりながら庭の一部分を俺の花畑として使わせてもらえることになった
申し訳ないと俺は断ったのだが、彼は是非使って欲しいと優しく声を掛けてくれたもんだから、そのご厚意に甘えることにした
コ「でも、、、深さも大切やったんやな。知らんかった、、」
あ、そうそう。ひとらんにも「タメ語とひとらん呼び固定ね」と言われてしまって今に至る
ひ「でしょ?知らない人多いんだよね。うーん、、やっぱりこういうのは沢山撒くよりも一つ一つの方が育ちやすかったりするかな」
ひとらんは袋から取り出した種を一定間隔を開けて土の中にそっと埋めていく。手つきが優しく、丁寧なことから本気で花を愛していることが伝わってくる
コ「ひとらんは、いつも何してるん?」
ひ「俺?俺はそうだな、、、サボりの会長を捕まえるのを手伝ってたり、こうして畑弄ってたり。まぁ自由に過ごしてる自信はあるよ」
ケラケラと楽しそうに笑うひとらんだが、その顔には少しだけ疲労が滲んでいることに気が付いて声をかけたが、上手く躱されてしまった
大方、学園の警備なんかにも手を貸しているのだろう。ひとらんはゲームの中では一番関わりにくい人物だったし、花畑以外でイベントが発生した記憶があまりない
そんな人と隣で、しかも沢山話すことが出来るという事実が嬉しくて笑いそうになるのを堪えていると、ひとらんが俺の顔を覗き込んできた
コ「ひゃ、、?!」
驚いてしまい、びくりと肩が跳ねる。その拍子に後ろに倒れそうになったが、慌ててひとらんが腰と背中を支えてくれた
ひ「ごめん!そんなに驚くとは思ってなくて、!」
心配させてしまったことに申し訳なさがあったものの、下手に弁解してはひとらんがますます後悔してしまいそうで
コ「俺の方こそ!ぼーっとしてて、ホンマにごめん」
言い訳することもフォローすることもなく、俺自身にも非があったと認めて仕舞えば、ひとらんはそっと俺の体勢を戻してから手を離してくれた
次からは気をつけるね、と笑うひとらんに対して俺も笑い掛けて、二人揃って作業に戻っていった
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桜華(プロフ) - #よにん。@str48&変人系カップル&踊り子さん» ふふふ、矛盾しているのに気がついてないんですよね、、彼。このままなら絶対伸びないのに (2020年9月20日 18時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル&踊り子(プロフ) - 見てて思いました...rbさん、筋肉付けると身長伸びないのに筋トレしてる...w (2020年9月20日 18時) (レス) id: 5f7a5f4a4a (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 瀉天さん» はい、シロノワールです。見た目も味も同じもの、と考えていただければ! (2020年8月6日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
瀉天 - 新人めんつゆさんと食べてたのってシロノワールみたいなやつですか? (2020年8月6日 11時) (レス) id: e06394b706 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - #よにん。@変人同盟さん» ありがとうございます!彼はメンバーにとってのヒロインとしてますから。楽しんでいってください (2020年7月28日 7時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
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