【d,!】自分が愛されるなんて思わないやん？【k,n主人公】

兄さん、しんぺい神編２ ページ46

コネシマ視点

寮の一階。医務室や寮長の簡易部屋、エントランス等々の他、生徒が寛げるようなソファやテーブルが用意されている場所

彼らはその医務室へと、俺のことを運びこんだ。ベッドの上にゆっくりと降ろされ、しんぺい神さんはごめんねと言いながら俺の足を持ち上げた

コ「ひゃ、、！？」

急に足を持ち上げられたことでバランスを崩し、俺はぽすんとベッドに倒れ込んだ

し「ああ、ごめんね。悪化する前に処置したかったんだ。そのままが楽だろうから、ちょっと待っててね」

彼は申し訳なさそうな声でそう告げ、俺の左足を軽く揺らしたり、足首を触ったりしながら怪我の具合を見ていく

兄「コネシマくんは、どうして怪我したん？」

兄さんが俺の隣に腰掛け、上から俺のことを見下ろしながらそう問いかけられた

コ「えっと、、それが、その。さっきまでよく分かってなくて、、」

本当にそうだった。オスマンさんに引っ張られて体勢を崩すまで一切気が付かなかったのだ。走ったり跳んだりしていたのに、だ

し「んー、、酷くはないね。自覚がなかったっていうことは、そこまで変に怪我したわけじゃなさそうだ。無痛症な訳でもないみたいだし」

しんぺい神さんは包帯を取り出し、くるくると俺の足に巻きつけていく。軽い捻挫なので明後日には良くなっているだろうが、少しでも違和感があれば直ぐに言うこと！と念を押されてしまった

し「変に捻らなければ痛くないなら、通常の行動は大丈夫そうだね。明日のパーティーは、、嗚呼、ショッピ くんだね？パートナー。なら、彼に伝えておけばパーティーに出て大丈夫だよ」

彼は随分と軽々しく言う。まるで彼なら安心だと言わんばかりの言葉に違和感はあれど、それを追求する気はなかったので気にしないことにしよう

兄「ところで、コネシマくん。今日転んだり、何処かに足をぶつけた、、なんてことはあらへん？」

コ「今日、、、？あ、そういえば、サクラさんと衝突して、転んだような、？」

思い返してみれば。ロボロさんとの昼食後、ヒロインとぶつかって転んでしまった。彼女は怪我した様子はなく、ごめんねの一つも言わずに歩き去ってしまったと思う

し「ああ、あの子。やたら煩く怪我したって喚いてたなぁ、、」

コ「、？あの、」

しんぺい神さんの声が上手く聞き取れず、もう一度と頼んだもののなんでもないと躱された

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