【d,!】自分が愛されるなんて思わないやん？【k,n主人公】

ゾム編４ ページ36

ゾム視点

コネシマを送り届けて、俺は生徒会室へ向かっていた

理由？そんなの単純やろ

今日あの校舎には新入生立ち入り禁止の通告があったにも関わらず、何者かが立ち入りをしていたという事態についてだ

コネシマ？彼はもともとチーノが連れて行ってたし、それが無くとも俺たち公認の立ち入り許可状が既に発行されている為省かれる

となれば。あそこに侵入したのはコネシマを食堂へ連れて行く時に感じた敵意のある視線の持ち主なのだろう

いや、それにしても

ゾ「シッマ、可愛かったなぁ、、、！」

うっとりするのも、無理はないやろ。やって、あの見た目であの性格。初め夕日に照らされてたあいつを見た瞬間、天使が舞い降りてきたんかと思ってしまった

身体の線が細くて華奢なのに、綺麗に筋肉がある身体なんて初めてだ。いや、ロボロはそうやな。シャオロンもそうや

けど、、、あそこまで筋肉が鍛えられてるのに身体の表面に表れないというのは体質なのだろうか？いや、そんなことはどうでも良くて

兎に角だ。彼に向けられたあのきみが悪い視線は、これからも彼の後を追いかけていくだろう。下手をすれば彼自身に危害が加わらないとも限らない

それに、彼は必死に隠しているようだったが

あの左足首を一体どこで怪我"させられた"のかについても、考える必要がありそうだ

ゾ「さて、どうすっかなぁ」

追い詰めるのは趣味ではない。かと言って下手に俺たちが騒げば彼も巻き込まれることは確定してしまっている。それだけは避けたい

ゾ「そうや、エミさんとかオスマンなら分かるやろ。後で言っとかんと。で、今は」

俺はパーカーのフードと俺の髪で隠れた右耳、にあるインカムの通信をオンにして目的の人間に話しかけた

ゾ「すまん、ゾムやねんけどな。頼みたいことがあって、、、」

インカムの向こう側は、渋った感じにはなったものの了承してくれてすぐに向かうと返事がくる

そこそこ優秀ではある彼なら、恐らくできるだろうと判断して俺は生徒会室に向かってスピードを上げた

遅れたら書類追加だなんて考えられないが、トントンが決めてしまったことだ。守らなければ何倍にも膨れ上がった書類と恋人になることとなる

生徒会室に近づくと、いつもより少ない声が聞こえてくる。てっきりいつものメンバーはもう皆居ると思っていたのに

俺は扉を開けた

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