ショッピ編3 ページ27
コネシマ視点
目の前が勢いよく開け、俺は目を閉じてしまう。それでも、カーテンの向こう側が気になって仕方なくて、俺は薄らと目蓋を開いた
コ「、、、、っ」
カーテンの向こうには、キラキラと輝く沢山の光たちがあった。赤、青、黄色、紫、白、ピンク。それら全てはどうやらそこにあるランタンのようなものから放たれている
ショ「ね?綺麗でしょ?」
コ「おん、凄い、、、」
光は瞬く。薄くなり、濃くなり。多くなり、少なくなり。ぼんやりとした色もあれば、存在を主張するハッキリとしたものまで大量にあった
星空が出来上がったかのような空間が、何とも言えないくらいに素敵で、ロマンチックで。目の前でふわふわと揺れるそれに手を伸ばす
光は逃げることなく俺の右手を包み込み、暖かな温度が伝わってくる。手触りはないのかと思っていたが、どうやら勘違いだったのか、さらさらとしたように手を滑る感覚が掌を掠めた
ランタンたちは行儀良く並んでいるだけで、何の変哲もないはずのそれら。俺にとっては見慣れないどころか聞いたこともない風景に見惚れていれば、後ろからショッピくんが俺を抱きしめてくる
ショ「初めて、あの人ら以外に見せました。でも、、そんな反応をしてもらえるなら、見せた甲斐があったというものです」
落ち着いた、何処かほっとしたような声に肩を震わせてしまう。ぞくりとした何かが背中を走ったが、寒気や殺気などのマイナスなものではないようだ
コ「ありがとうな、ショッピくん。こんな素敵なもの、見せてくれて」
彼の腕に込められた力が、これまでの彼の苦労を物語っていた。彼はそう、こういうランタンなどの装飾物の扱いに長けた人物だった。けれど、そういうのは負け組の仕事なのだと貴族社会では馬鹿にされ、家族からもまともに扱われなかったという
ゲームの中の設定が、ここまで生きているとは思ってもみなかった。この調子ではもしかしたら、、いや、考えすぎは良くないらしいから、別にいいんだけども
、、あれ?そういや、、この行為は何処かで見た気がする。何処だ、?
、、、、。あぁ。確か、、ヒロインが虐められて、苦しいと泣いていた時だ
そこに現れたショッピくんが、主人公の手を引いてここに連れてきて、この光たちを見せる。そして、こう言うんだ
ショ「貴方は俺を馬鹿にしない。それだけで十分です」
199人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜華(プロフ) - #よにん。@str48&変人系カップル&踊り子さん» ふふふ、矛盾しているのに気がついてないんですよね、、彼。このままなら絶対伸びないのに (2020年9月20日 18時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル&踊り子(プロフ) - 見てて思いました...rbさん、筋肉付けると身長伸びないのに筋トレしてる...w (2020年9月20日 18時) (レス) id: 5f7a5f4a4a (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 瀉天さん» はい、シロノワールです。見た目も味も同じもの、と考えていただければ! (2020年8月6日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
瀉天 - 新人めんつゆさんと食べてたのってシロノワールみたいなやつですか? (2020年8月6日 11時) (レス) id: e06394b706 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - #よにん。@変人同盟さん» ありがとうございます!彼はメンバーにとってのヒロインとしてますから。楽しんでいってください (2020年7月28日 7時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ