エーミール編2 ページ22
コネシマ視点
エ「これは失敬。私、ここの管理人を務めています、エーミールと申します。以後よろしくお願い致しますね」
彼は俺に対してそう名乗った。なんなのだろうか、俺は今日攻略対象とばかり出会っている気がする
コ「あ、えっと。コネシマです。よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げれば、見学ですか?と声をかけられた
コ「はい、ちょっと色々見て回ってみたくて」
エ「なるほど、それでここに。ですが、それでも珍しい。ここは滅多に人が訪れないものですから」
そう言いながら、彼は俺を手招いてくれる。彼の後について行くと、彼は抱えていた本たちをカウンターに置いてから図書館の奥へと進んでいく
立ち並ぶ本棚に圧倒されながらも奥へ足を運んでみれば、そこには恐らく外へ続くであろう扉があった
彼がその扉を開けると、その先には
コ「庭園、、?」
エ「はい。よく、ひとらんさんやオスマンさんたちがお茶会を行う時に使用される場所です」
お好きなところに腰掛けてくださいと言われ、恐る恐るではあるが白いベンチに座ってみた。木の柵で外と遮断された空間ではあるが、意外と開放感のある場所だ
エーミールさんは何かを乗せたトレーを運んでくる。コトリと緑のガーデンテーブルの上に置かれたそれは紅茶の茶葉とティーカップだった
ほのかに香るのは、あの甘い花の香り。俺が苦手だと思っていた甘い紅茶の中で、俺が唯一美味しいと思えた代物と同じ銘柄のもの
エ「この紅茶は、普段オスマンさん達にした入れないんです」
ふとそう小さく溢された言葉の真意を察することができなくて、思わず彼を見てしまう。茶葉をポットの中に入れてから、そっとカップに薄桃色の液体を注いでいく彼の表情は読み取ることができなくて
コ「、、、あの、」
エ「、!ぁ、ああ。いえ、何でもありません」
にこり、と貼り付けた笑みを一瞬だけ浮かべた彼だが、すぐに元の表情へと変化してしまう。どうぞと手渡されたカップには、八分目くらいまで注がれた紅茶が飲んでくれるのを待つように揺れていて
コ「、、、」
でも、あれ?あの、俺が好きだと思っても手に入れられないくらい人気なあの茶葉は
コ「こんな色やったっけ、、、?」
しばらく飲んでいないから、もしかしたら忘れているだけかもしれない。でも、あと少しだけ色も薄く、匂いは確か、桃のような
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桜華(プロフ) - #よにん。@str48&変人系カップル&踊り子さん» ふふふ、矛盾しているのに気がついてないんですよね、、彼。このままなら絶対伸びないのに (2020年9月20日 18時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル&踊り子(プロフ) - 見てて思いました...rbさん、筋肉付けると身長伸びないのに筋トレしてる...w (2020年9月20日 18時) (レス) id: 5f7a5f4a4a (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 瀉天さん» はい、シロノワールです。見た目も味も同じもの、と考えていただければ! (2020年8月6日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
瀉天 - 新人めんつゆさんと食べてたのってシロノワールみたいなやつですか? (2020年8月6日 11時) (レス) id: e06394b706 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - #よにん。@変人同盟さん» ありがとうございます!彼はメンバーにとってのヒロインとしてますから。楽しんでいってください (2020年7月28日 7時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
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