ロボロ編2 ページ18
コネシマ視点
?「あ、僕ロボロって言いますぅ。宜しゅうな」
ロボロ、と名乗った彼は人懐こい笑顔で俺の隣の席に腰かけた
矢張り、この人が攻略対象の一人、ロボロさん。学園一のコンピュータ情報に強く、彼に調べられない情報は無いと謳われた強人だ
ロ「今更やけど、隣大丈夫なん?友達待ってたら移動するで」
コ「あ、いや。一人だったので、大丈夫です」
申し訳なさそうに声をかけてくるものだから、つい真実のままに告げてしまった。が、特に気にした様子はなく、そうかぁと笑っていただけだった
ふと、彼の持っていたトレーの中身が見えたのだが
シチューのようなクリーム色のスープに、ちょっと硬めのパン。その隣にはまだパチパチと油を跳ねさせている熱々のステーキがある
はて、この料理はメニューにあっただろうか
まぁ、俺の記憶力はチャチなものだから信じられない。見逃しただけなのだろうと思い、改めて彼のことを見つめた
華奢に見える癖に、趣味は筋トレとランニング。身長が小さいことを気にしていて、それについて弄られると結構本気で怒る人、とだけは把握済みだ
それに、よく食べるということも。小さな身体のどこにそんな要素があるのかは不明だが、彼自身も自重して食べているようだったので別段気に留めることもない
ロ「えーっと、コネシマくんであってるよな?」
コ「あってますけど、、どうして俺の名前を、?」
そう問いかけた俺に対してその綺麗な瞳を優しく細めて答えてくれる
ロ「ぁー。大先生、、よか、鬱の方が伝わるやんな?そいつから聞いててん。友達出来たゆうてたから、ちょっと気になってなぁ」
成る程、それなら納得がいく。が、待て。今、彼はなんと言った?鬱が、俺をなんて?
コ「鬱は、俺を、なんと?」
ロ「え?せやから友達って。、、、!まさか、アイツが一方的に絡んでたとかやないよな、、!?」
ロボロさんから、ぶわりと何かオーラが飛び出す。それは目に見えないけれど、鈍感な俺でも流石にこのオーラが何かは分かってしまう
コ「ぇ、や!ちゃ、ちゃいます!と、友達!友達です!あの、ちょっと実感なかっただけなんで!!」
俺の言葉に彼は殺気を収めた。どうやら、鬱はいろんな人にちょこちょこと声をかけるタイプのようで一方的に話しかけられた人も少なく無いのだとか
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桜華(プロフ) - #よにん。@str48&変人系カップル&踊り子さん» ふふふ、矛盾しているのに気がついてないんですよね、、彼。このままなら絶対伸びないのに (2020年9月20日 18時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
#よにん。@str48&変人系カップル&踊り子(プロフ) - 見てて思いました...rbさん、筋肉付けると身長伸びないのに筋トレしてる...w (2020年9月20日 18時) (レス) id: 5f7a5f4a4a (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - 瀉天さん» はい、シロノワールです。見た目も味も同じもの、と考えていただければ! (2020年8月6日 11時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
瀉天 - 新人めんつゆさんと食べてたのってシロノワールみたいなやつですか? (2020年8月6日 11時) (レス) id: e06394b706 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - #よにん。@変人同盟さん» ありがとうございます!彼はメンバーにとってのヒロインとしてますから。楽しんでいってください (2020年7月28日 7時) (レス) id: 1bda5ccdb4 (このIDを非表示/違反報告)
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