【d,!】自分が愛されるなんて思わないやん？【k,n主人公】

グルッペン、トントン編 2 ページ14

コネシマ視点

チラリと少し前を歩く二人の横顔を見つめてみる。整ったパーツに高くてシュッとした鼻筋は無駄な肉がない身体に相応しい顔つきに見える

俺はそんな二人のことを、ゲームの中でしか知らなかった。立ち絵を見てまず思ったことは「関わったら面倒くさいことになりそう」だったりする

ここである程度友人が出来たところで、彼らについての情報を模索するのは面倒だし、何より彼らのと接触は伏せておきたいのだ

そう、彼らがヒロインと出会い、恋をするために

だが、話して初めて気がついた。彼らはよく考えて行動しているように見えるが、実はそこまで対して考えているわけではないということに

ゲームの中の彼らは、深読みをして、相手に心内を荒らさせないとばかりに盾を構えるような姿勢で話しかけてくるから

そこでやっと思い出したのだ。ここはゲームの中では無い、現実の世界。シナリオがあるようなものではないということを

グ「手は疲れていないか？」

ト「何かあったら直ぐに言ったや？無理だけはせんといてな」

考え込んでいた俺の様子に気がついたのか、彼らは足を止めて心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。何でもないと伝えて、歩みを再開すれば彼らはそれ以上に深掘りはしてこなかった

妙な沈黙が怖くて、兎に角何か会話をしなければという一心だった時に明日のことを思い出した

コ「あの、お二人にお相手っているんですか？」

聞いてみたいことを聞く。が、あまりにも直球だっただろうか？彼らは驚いたように瞳を見開いていることは容易に想像できた

グ「相手、というのは明日のパーティーのパートナーということで合っているか？」

コ「あ、はい！明日、パートナーを作る必要があると聞いて、、、俺、今困っていて、、」

そう、明日のパーティーでは二人一組でパーティーに参加することになる。男女一組ではないが、俺は特に誰かと組みたいという願望がなくてパートナーに困っていた

ちなみに、ヒロインはここで攻略したい対象を選択することとなるが俺はヒロインではない。男だし、可愛くもカッコいいわけでもないから相手を探すのは大変なのだ

ト「うーん、、絶対やからなぁ、明日は。俺はグルさんと組むからええけど。、、せや、確かショッピくんってパートナー探しとったよな？まだ見つかってないんやったらショッピくんに頼んだらええと思うで」

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