【桂小太郎】家族兼幼馴染み

幼なじみたち ページ30

*


坂田銀時side


『お前、本当に何も騒ぎ起こす気ないのか......』


いや大体高杉が出たらシリアス回だろ！？ まさかただヅラとAを見守ってるとでもいうのか！？


「当初はド派手にやろうかと思ったけどな。まあ今回はヅラとAが居るって話じゃねェか。今回ばかりはアイツらを見守ってやらァ。」


こいつ本当に高杉......なのか。いつも高杉の変装してるロ●コンじゃないよな。え、高杉君めちゃめちゃ良い奴じゃん。


『高杉......お前良い奴だな。原作ではてめぇをぶった斬るとか言ったけど今回ばかりは銀さんもそんな外道なことできないわ。』


「あぁ？ 原作とか言うんじゃねェ。というかアイツら何話してやがる。」


いやホントに見守っちゃってるじゃん！？ 何話してるだとか知ったこっちゃねェよオオオオ！？


『知らねェよ！？ 天然でアホなコンビだし、明日の朝ごはんの話でもしてんじゃねェの......？ というか何でアイツらの事、お前は見守ってんだ。』


俺がそう言うと、高杉はククッと笑ってこう言った。


「俺が諦めてやったんだ。あの二人、うまくいかねェと承知しねェ。」


あぁ、そういう......。というか滅茶苦茶良い奴じゃん！？ 何、高杉はジャイアン的な奴だったのか！


『......馬鹿と馬鹿な訳でお互い好きっていうことも自覚しちゃいねェ。いったい、何処までいけるやら』


「そういう銀時もだろ。諦めたのは。」


『さてな。まあ諦めるも何も元々負け戦だったろ。』


俺がそう放つと高杉は「違いねェ」と言う。そうだ。負け戦だったのだ。馬鹿と馬鹿の恋路を邪魔できる訳ないだろ。花火よりも俺たちはアホな攘夷志士を見守っていた。 そんな中、俺はずっと考える。


コレ、全国の高杉ファンに怒られねェかな。


*


【銀魂】こんなドSが婚約者だと信じないし、信じたくない。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/6a30ccb33d1/

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