story59 ページ19
*
土方十四郎side
『ひ、土方さん......』
「A......」
気まずいが、これはチャンスじゃないか?ありのままのことを話すチャンス......
「万事屋に行ったんだってな。総悟に聞いたぞ.....元気にやってるか」
『は、はい。土方さんも元気そうでなによりです。』
緊張しているのか、Aの声が少し裏返っている。
「A、すまなかったな。この前は......俺のことを好いてくれてありがとう。それと、真選組の方はすまなかった......」
『大丈夫です。気にしてませんから』
「実は、真選組を辞めさせたのは......」
お前を守るため。お前が死んで欲しくないから
『もういいですよ。気にしてないので......!』
もう聞きたくない、辛い、と言っているようだった。
「ちょっと、聞いてくれ......俺はお前のことが......」
俺もお前に惚れている。好きなんだ......そう言わせてくれ......!
『すみませんが、嫌です。真選組も、告白の兼も、もう気にしてないので。土方さんを困らせてしまってごめんなさい。』
拒絶。俺は馬鹿なのか......Aは気にしてないと言っているが、強がってるだけで、実は気にしている......そんな出来事、忘れたいに決まっている。
それを思い出させるようなことして、Aを傷つけることだけの行為じゃないか。
最低だ。2度目に好きになった人......そいつは大切に、幸せにしようと決めていたのに.....俺のせいで不幸にしていたんだな......
振り返ると、呆気にとられた顔の万事屋と目が合った。聞いてしまったのか......
『銀さん、買えましたか?帰りましょうよ。』
Aは無理やり作ったような笑顔でそう言った。
179人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊華(プロフ) - レミリアさん» 私もお話書くの楽しかったので、なんだか悲しいです( ここまで見てくださり、有難うございました!! (2018年4月7日 23時) (レス) id: 4f0640bb9f (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - この作品すごく大好きでした!なので少し寂しいです...完結おめでとうございます! (2018年4月7日 23時) (レス) id: 8ca8f36bc6 (このIDを非表示/違反報告)
柊華(プロフ) - レミリアさん» 喜んでもらえて良かったです!考えたかいがありました! (2018年4月1日 18時) (レス) id: 4f0640bb9f (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - エイプリルフールのネタ...神すぎ!土方さんかっこよかった... (2018年4月1日 18時) (レス) id: 8ca8f36bc6 (このIDを非表示/違反報告)
柊華(プロフ) - グミ13さん» 有難うございます!楽しみにしていてください(笑) (2018年3月15日 6時) (レス) id: 4f0640bb9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ