66 多分我社会不適合者 ページ31
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「「「「乾杯！！！」」」」
…あれ、なんでここにいるんだろう。
がちゃん！と勢いよく合うグラスをただひたすら唖然と見つめる私。
遡ること数分前。
仕事終わり、今日は新入社員の新人歓迎会があったらしく「Aさんも参加しなよ〜！」というスタッフさんの提案により見学の一環として飲み会とやらに参加させられていた。
見学の一環とは？今すぐ帰らせろください案件すぎて涙出た。
ガヤガヤと騒がしい店内と乾杯を合図に一気に盛り上がるスタッフさん方。
私は未成年ということで飲み物はジュースだし長居できないし同期もいないし仲のいいスタッフさんもいない。
うわあ、なんか…帰りてえ〜…
いつものトレーナーさんたちが連れて行ってくれる焼き肉屋さんが愛おしくなってきたな…
対して好きでもないオレンジジュースをちびちびと飲んでいると、さっきまで他のスタッフさんと盛り上がっていた西野さんがよっこらしょ、と隣に座った。
西野「お疲れ様、今日どうだった？」
『えっと…あー、すごく勉強になりました』
西野「良かった〜、明日もよろしくね」
『アハハ…はい』
ほんのりお酒の香りをまとって爽やかな笑顔でにこっと笑う。
そして社内の人気者ポジションっぽい(私調べ)の西野さんを狙う女性スタッフさんからの視線がビッシビシと突き刺さった。ひぇ！
まあでも聞いていた社長令嬢には会ってないし、スタッフリーダー優しいし、仕事内容も普通そうだったし、仕事場の雰囲気も良かった。
何より聞いていたより何倍もお給料がいい。これマジでポイント高い。
…あと数日見学して自分が納得したら、私ここの正社員になるのかあ。
なんてぼけっと考えていると、濃い香水を匂わせた女性スタッフさんたちが割り込むように2人で机に身を乗り出して話しかけてきた。
「佐藤さん、どうなのオーディションの子たち！」
「やっぱり素人だから歌下手だったりするのー？」
『…はい？』
「まあでもデビューできる子なんてもう大体決まってるでしょ〜」
「お偉いさんには逆らえないよねえ」
『…？』
…なのに、この違和感はなんなんだろう。
ケラケラと楽しそうな2人を横目に、私は不思議な居心地の悪さを感じながらぬるくなったオレンジジュースを飲み干した。
菅井先生投下したい。
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マァ(プロフ) - 久しぶりに読んでも楽しいし泣けました。 (2023年2月24日 11時) (
レス) @page50 id: 72e8f2e0cc (このIDを非表示/違反報告)
雪りんご(プロフ) - こんにちはりんごじゃむさん！日プの新作とか出すつもりあるでしょうか？？すごくみたいです！！ (2020年8月13日 4時) (レス) id: d343e70c28 (このIDを非表示/違反報告)
りんごじゃむ(プロフ) - go to the topさん» こんにちは、返信が遅くなってしまい申し訳ありません！転載のお話ですがもちろん可能ですよ！！私の作品が多くの中国JAMの方に読んでもらえることを心から願っています！その際はぜひ名前の記入をお願い致します！ (2020年8月9日 19時) (レス) id: 009a13994c (このIDを非表示/違反報告)
go to the top - こんにちは、りんごじゃむ先生！翻訳してからLOFTERに転載してもいいですか。中国にもJAMがたくさんので、原作者を明記するのを忘れられない。 (2020年7月10日 16時) (レス) id: d57e1e7b99 (このIDを非表示/違反報告)
rin(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に読んでしまいました！他の作品も楽しみにしています！ (2020年6月28日 4時) (レス) id: 5f1fa35d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごじゃむ
| 作成日時：2020年3月30日 18時
