主人公は転職できないらしい【PRODUCE101JAPAN】

41 マジで現役高校生って怖い ページ6

.




『どうしようクソ眠い無理』





外は清々しい天気のはずなのに、ガンガンと痛い頭を抱えて目が覚める。

しかも最悪なことに今日は朝早くからビブスの洗濯を頼まれていたのを思い出す。だっる…




結局反逆のプリンス白岩瑠姫が部屋に戻ったのは夜中の3時。丑三つ時って知ってる？

まさかあそこから1時間も粘られるとは思ってなかった。




軽く身支度を整えて部屋から出て、白岩対策を考えつつフラつきながら外に出る。



ちゅんちゅんと小鳥が鳴く下で洗濯物がたくさん入ったカゴを見つけた。

洗濯物の量えぐ。何枚あんのこれ。





「わぁっ！！」

『っ！？』





何種類もあるカラフルなビブスを手に取った瞬間、後ろから耳をつんざくほどの大声が聞こえた。

にこにこと立っていたのは豆原くん。





豆原「えへへ、おはようございます」

『びっ、くりしたあ』

豆原「ごめんなさい、驚きましたよね」





謝りつつも満足そうに笑う豆原くんやっぱり高校生だね…おばさん朝からびっくりしちゃったよ…





『いつもこんな朝早く起きてるの？』

豆原「いえ！今日はなんとなく起きちゃっただけです」

『ああー、そういう日ってあるよね』

豆原「ヨンフンくんもユンドンくんも全然起きてくれないから暇してました」





それにしても心なしか汗ばんでいて、ダンスの練習か走り込みでもしたのかな〜なんて思う。

すると豆原くんは「洗濯物干すの手伝いますよ」と言いながらひょいっとビブスを手に取った。



トゥンク！好青年！息子にしたい！



私が1人でときめいている間に、ビブスを持った豆原くんに顔を覗き込まれる。





豆原「…もしかして寝不足ですか？」

『あ、うんちょっとだけ』

豆原「ちゃんと寝てください」





心配そうに「ね？」と首を傾げるこの子は一体どこでそんな年上キラーな能力身につけているんだろうとふと疑問に思った。

挙げ句の果てには「ユンドンくんがAは幼い妹みたいで心配になるって毎日口癖のように言ってますよ」と報告された。ごめんなさい早く寝ます。






.

42 知らない感情→←40 悪魔すぎて拒否反応でた

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す